残り者にはフックがある
ギターを始めようと考えてて、ある曲の特徴をふと思い起こす。
このリフのタメ、キック。上等のウィスキーのような深いコク。いずれ習得してみたいカッティングだなあ。ギターを買ったら半年後に「Ray It Down」、「Back In Black」、「Kiss Of Death」を目標に。最終目標は年末にドラゴンフォース、いけそうならドリームシアターの曲なにがしか。
優秀な人材確保のために企業が初任給を上げるなどとニュースで小耳にはさんだ。その伝でいけば南条、究極の残りもの人種な人生だったがサイコーだぜ？
優秀な人材…？
どこでどう判断し線引きするのかしら？雇う側（野党側と最初変換されたw）も大変ねえ。
たとえば日本でしつこく言われるＴ大卒。
世界ランキングで見たら２０位にすら入っていなかった。
※巳年の蛇足
日本は「ブランド」をとても大切にする。
ある種の人々がばかでかいロゴのハイブランド品をどーんと身につけていたりするのも独特。
昭和の郊外のスーパーでは使い古された同じ形のヴィトンの財布がネギや豚肉や納豆代を支払うためにどのレジでも一斉に出されていたのを強烈に覚えている。制服みたい、と思った。
しかしどんなハイブランドであろうと。
どう頑張って眺めてみても似合ってない場合が多過ぎる気がした。自分は金銭的、身分的にも当然見合わぬしデザインがどれも好みじゃないと思ったので未だ持ってない。
体型や顔というのじゃない。
気質、というか。それを作った人たちが、こう持って使ってくれたら嬉しいな、と思うこととまるでズレてるようなことを平気でしているシーンをあまりに多く見て、いやんなっちゃったんだよねオイラは。蛇足終わり。
で、とにかく優秀な人材とやらを確保して優秀でないのはどうすんだろう？そんなのわかってるだろ、はナシよ？
先日のクシャナ妃殿下な感想じゃないが、人は本当に宝ものみたいになる。元々のきらめきを見据えれば乞食だってどれほど美しいことか。マイルス・デイヴィス流に言うなら「たとえそいつの肌が緑色でもセンスが良きゃ俺は一緒に演る」。
私の周りには計らずも元ヤンキーさんや元受刑者さんがウロウロいる。皆きちんと働いて、ふつうに暮らしている。断っておくが彼らは、私は、あなた方となんら変わりはない。一番人間が警戒すべきは、己の中の恐れだ。すべてはそこに端を発する。多分数十万年前のことだろう。だから戦いたいなら自分の中の恐れとのみ戦えばよくて、勝利するのはいつも戦う者ではなく「笑う者」だ。
最初の数年はそれなりに悩んだ。
何故この人たちは差別される羽目に？
そして私だって、どう違うというの？犯罪を犯してないだけじゃないか。変わらねえだろう。人類だし。ヒトデとかじゃないし。
この人たちと私の、差別されたあー‼️💢って怒りと悲しみをどうなだめたらいい❓
いじめ、暴力、自分壊し、他人こき下ろし。
根はおんなじだ。
みんな薄々知ってるだろう。訳知り顔の教授連に説明されなくても、小さい子でもね。
別々に分けてしまうからじゃないの？
と、思い当たったのは今年のプランターをどうするか考えてる時だった。狭いベランダでもハーブは必要だし可愛い草花も楽しみたい。で、いくつもいくつも鉢を使ってて…
面倒くせえなあ。
あ、いつかどっかで見かけた、花の種を雑多にばら撒いて花園にしていたあるお庭はどう？そこにひょっこりパセリやバジルやしそが生えてたら、そこから朝見つけて摘んで…なんて楽しそうなの❣️
ん？そういう農業、いま流行ってるって聞いたわ？
土地を休ませながら無理させないで薬も使わないという。プランターでもやってみよう。きっと出来るし見目も美しかろう。植物たちも別々にされないで仲良く一緒にいられてのびのび、伸びたり食われたり自然に出来るし観察も楽しそうだ。お水あげるくらいで。
分けたから、分けて特別にしたから、歴史の果てから果物も穀物も大きくなってきたのだろう。増えすぎる人類の口を賄い「要らない草」は農薬を使ってまでいつも除けものにして。
世間的には「要らない雑草」だった私や夫・Ｔ兄やそのお友達。あんなにも愛おしい、人たち。
「害悪」って一体なんだろう。個人が選んでいるだけ。その個人の数が多い方を、一般的だの世間だの、と言うだけ。歴史や場所や状況が変われば反転するだけ。
私に出来ることは、媚び諂うことなく彼らと共にあり、笑いかけていくこと。彼らがたとえばヒョイとタバコや空き缶を捨てたら拾う。←彼らはそれをもうしなくなった。
ゴミは別に誰のものでもいつも拾う。その人を追いかけて落としましたよ❗️💢なんてしないわ。野暮天過ぎる。黙ってポケットに入れてにこにこ通り過ぎるのよ。
私は優秀な「外野」だった。今も、拾ったゴミをこっそりうちに持ち帰って分別しては一人鼻を高くしてる名プレイヤーなの。
でもそこまで。トラブルをぜんぶなんか受け持ちゃしない。そんな甘やかしはしない。基本私の人生を生きる必要あるからそんなにかまってあげれないし。感情の処理はゴミと同じ、自分でやんのよ。たとえ肉親だろうがお前の邪魔すんなら捨てちまえそんなもんてトカゲに言われたから親は心理的にあっさり捨てた。今は仲良しでもね。
あとは私がやりたいこと、うんと楽しんでやる。楽しんだあとはきれいに片付けて、病気したりして迷惑かけないようになるべくする。かけてしまう時は、きちんと謝ってお礼を言えるように普段からしておく。
そして何より、泣きわめく子どものままおじさんになった身近な人たちを精神年齢３歳の私が童心に戻して一緒に遊んで、うんと気持ちよくみんなで疲れてくうくう寝ることを心がける。小難しいことを好き好む必要は感じない。楽しくない。
シンプルでやさしい、楽しいこと。
泣きわめく子どもからは、基本離れる。その子どもが５つでも８０でも。自分がそれなら自分を繭に入れる。羽化を待つ。
距離も保つ。コロナに教わったよね。
そうやって流動的に在る（８つの時、「私は組織液」と強烈に思った。そういう役割の子どもだったから）のが私という人材なら、確かに値はつけられまい。流れるものに付けられる値…？それが優秀か否か？
知らないわ。
底ではみんな同じ。
老病死苦を恐れ富を欲し善を求めながらためらう。なぜならイケナイこともこっそりしたいし見つかったら人のせいにしたい。逃げおおせたい。
Ｔ大出てても出てなくてもそういう人はいっしょだろそんなん。
じゃ、どっち取る？イオ。
心から楽しくて笑う子を友に選ぼう。
心から悲しくて泣いてる子を友に選ぼう。
すなおにそのままの子。
心の優しい子。
うそを言うべろをなくした子を。
それって全員のことかもね。
もう泣かないでね。
言ったことしたことは自分に返ると、覚えていてね。悪いことも、
いいことも。
でも悪く考えなきゃ悪くはなんない。絶対に。
いいこと、って、お金のこととは限らないよ？誰かそう教えたの？
宗教でもないわよ？
そして目耳だけで感じるのでもないわ。
「正しい」ものなんて、自分を始めとして一つもないわ。ニンゲン様ばっかりじゃね。
その辺歩いてる２歳くらいの子に訊いてみな。それが真理。
言葉とも限らない。
幼児や動植物たちは、言葉で真理を表すことは出来ないとちゃんと知ってるから魔法のように、しかも当たり前にそれを示してくれる。
Ｔ兄が私と出会った頃乗ってた車。初めて乗る時（お邪魔します、よろしくね）と心で言ったら、名乗ってくれた。
かれの名は、ソロモンといった。ソルと呼んでくれと。
数年前、ソロモンが連れてゆかれる時、私は野辺のお花をかれにあげた。
モノたちももちろん喜び悲しむこと、私が寂しくて泣いてるのを分かってくれてることを、私はすでに知っていた。
残されたものたちには力がある。残して行ったものたちと同じくらい。
そしてこの世界をひっくり返すほどのフック（かぎ、または鍵）を持ってもいる。幸福をつかむフックを。
真っ当な場合、そのフックはまず自分の心臓に引っかかる。