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踊りすぎる人々
踊りませんか?
以前ならそう訊かれれば即答してた。
踊りませんよ。
昭和だしバブルより後世代だしロッカーだし、クビ振る理由はあっても踊る理由などない。学校で習うなどもナシ。
ところがいまは小さい子も当たり前に踊る。かつての日本人ができたはずもない黒っぽいダンスを。
部活も教室も大会も盛況なのねー。
私の若い頃?
ダンスできる人なんて少数派だったと思う。マイケルやジャネット・ジャクソン、マドンナ、ボビー・ブラウンなんかが神視されていた時代。それはスターか、せいぜい一部クラブ通いの連中のすることだった。
水宮はここ数年、足を治す目的でテキトーに始めてハマり(シュミ)挙げた音楽のような古いタイプでもあははとタコ🐙踊りするのが好き。
うれしくて、悲しくて、寂しくて、ハラ立ってとかハラ減ってとかなんでも、表現するのに便利。あと、
「痛え!」も表現できる。
脳が無駄な堂々巡りの思考をやめ、体でちゃんと考え始める。曲の演奏と似ている。
変なトラップに引っかかってる時、勝手に踊っているとスルッと抜けちゃうことがよくある。
誰かに認められるとか見てもらうとかもない。
勝手気まま。
そのうち、憎んだり恨んだり陰口叩くこともなくなってしまった。今夜も踊ろう。
十六夜が見られるといいな。
明かりを消して、月明かりだけで。
ああ、恋しいT兄がいてくれたら。
でもその時きっと彼も笑っているんだわ。