私とプリティーシリーズ――プリティーシリーズ10周年によせて
本日2020年7月15日にプリティーシリーズは10周年を迎えました。おめでとうございます。
10年前の2010年7月15日に最初の作品『プリティーリズム・ミニスカート』が稼働開始した頃、私はまだプリティーシリーズと出会っていなかったのですが、奇跡的にプリティーシリーズに出会う事ができて、そして今日10年目を「おめでとう」と祝うことが出来ることを嬉しく思います。
10歳の誕生日、おめでとうプリティーシリーズ!
シリーズ誕生から10年ということで色々と思い出すことも多いわけですが、こういう機会でもなければ振り返ることはないと思いますので、私の「今日に至るまでのプリティーシリーズ」についての書いておきたいと思います。
プリティーシリーズの最初の記憶
私とプリティーシリーズの最初の思い出は、たまたま友人の家で見た『プリティーリズム・オーロラドリーム』21話「嵐のサマークイーンカップ」と、その内容に大きな衝撃を受けたことでした。
「心もコーデも一つにした主人公達が何もかもバラバラなライバルチームに完敗する」という展開が、当時の自分にとっては本当に理解の範疇を超えた出来事で。「過去のエピソードを全部見て、この勝敗に関わる理屈を理解したい」と思ったことが、私とプリティーシリーズの最初の思い出でした。
次に思い出すのは『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』との出会いでしょうか。
今でこそ「オールタイム・ベストアニメ」「墓に入れて欲しい」と公言している作品ですが、放送が開始される前は不安で仕方がありませんでした。
『オーロラドリーム』が完璧と言っていい終わり方をした作品だったので、「その続編を別の主人公でやる」と知った時はもう「どうなってしまうのか」と思ってましたね。
でも一話でステージの上に無理矢理上がってきた上葉みあを見た時に「この子、なんか凄いことをしそうな気がする」とわくわくしまして、「この子がどこに行くのか見たい」という気持ちから『ディアマイフューチャー』と一年間付き合うことにしました。
まさか一年後には「誰がなんと言おうと、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』は私にとって人生で最も素晴らしい作品」と叫ぶことになるとは思いませんでしたね。
私に希望を与えてくれた50話と、「私達はプリズムスタァだ!」と叫んだ上葉みあの姿は一生忘れないと思います。
そしてプリティーリズム三部作最後の作品『レインボーライブ』は、もうリアルタイムで見れたことが本当に幸せでしたね。
毎週「どうなってしまうの?」とハラハラしながら見ていたので、放送が終わった後の感想戦も捗りに捗って気がついたら13時とか普通で。
真相が明かされても油断ができない作風なので、放送が終わってからの感想戦がとにかく楽しかったんですよ!
今まで散々ネタにしてたくせに過去が明かされた瞬間、速水ヒロのファンになる掌返しとかもう面白すぎました。
プリパラ、そしてプリチャンの記憶
『プリパラ』まで来ると本編もさることながら、今度はアーケードゲームとの連動が面白くて、新弾がリリースされるたびに平日の昼間からプレイしに行っていたことをよく覚えています。
基本構造は完成されていたものの、収録楽曲がわずか四曲しかなかったゲームが、弾を重ねるごとにパワーアップしていくのを見られたのは幸せでしたし、毎年最終弾になると「この一年間の集大成」のような映像がゲームでも展開されていて、見ているだけで幸せでしたね。
アニメの方もプリティーリズムでも見せてくれた「一年間で完結する物語」と森脇真琴監督の作風が合わさって、ぎっしり詰まった玩具箱のような作品になっていて、毎週楽しい時間を過ごさせていただきました。あじみ先生を見た時の衝撃は一生忘れることはないでしょう。こんこん金剛力士像。
そして現在展開中の『キラッとプリ☆チャン』ですが、虹ノ咲さんに特化した二年目が一番記憶に残っていますね。
一歩踏み出すどころ、半歩踏み出すことすら精一杯だった彼女が自分の足で一歩を踏み出し、親友と共に次の未来へと向かって羽ばたいていくまでを描いたあの一年をリアルタイムで見ることが出来たのは幸せなことなんだと思います。
それだけに傑作選で一話でも良いから流してほしかったんですが、流れなかったですね!
(なおキンプリについては思い出が濃すぎるので省略させてください。『これが最後かもしれない』と思いながら映画館で100回見た話とか、最初に見た時は感動しすぎて同行者に支えられながら映画館を後にしたが、4時間後にまた同じ内容を見て泣いてた話とか、思い出はいっぱいあるんですけどね! 他人を沼に突き落としまくった話とかね!)
私にとってのプリティーシリーズ
以私にとってのプリティーシリーズは、「生活と一体化していて切り離すことが出来ないもの」「9年間続いてきた一週間の楽しみ」ですが、「なぜ私がプリティーシリーズにここまで夢中になっているか」というと「困難であることを踏まえた上で、自分らしさを貫いたから輝く人達」を一貫して描き続けているからなんですよ。
表層的なところは一年ごとに結構変わってますし、プリティーリズム→プリパラ→プリチャンと作品が切り変わるごとに題材も変わりますが、このテーマだけは一年経っても、作品が切り替わっても必ず描かれていて、毎年一年の最後に美しいものを見せてくれる。
私にとってはそれだけで十分で、気がつけば『オーロラドリーム』での突然の出会いから10周年を迎える今日までファンでいることが出来ました。そして多分これからもファンで居続けるんじゃないかと思います。
毎年違うことをやってくれる作品に飽きる方が難しいですしね!
最後に
というわけで。
私のプリティーシリーズと出会ってからの思い出を載せても問題ない範囲で書いてきましたが、こうして思い出してみると本当に幸せな日々を過ごさせてもらったなと思います。
そして、「今までの10年間」にこれだけの思い出があるということは、「これからの10年間」にも同じぐらいの思い出が待っているということでもあるんですよ。
20周年を迎えて振り返った時に何を思い出すだろうと思うと、なんだかわくわくしてきますね。
そんな「これからの10年間」の始まりに『キラッとプリチャン』初の単独ライブ「Hello! プリ☆チャンワールド」がある喜び。
素敵な作品になってくれて、ありがとうプリティーシリーズ。
そしてこれからも、よろしくお願いします。
追伸
『プリパラ』の時に「プリティーリズムもプリパラも、全部まとめて『プリティーシリーズ』!」と決めた人には本当に感謝の気持ちしかないです。
あれがなければ「プリティーリズムシリーズ」「プリパラシリーズ」「キラッとプリチャンシリーズ」の三つに分かれたままで、2020年7月15日は「シリーズの記念日」にはならなかったでしょう。
本日が「プリティーシリーズ10周年」として、プリティーリズムが好きな人も、プリパラが好きな人も、プリチャンが好きな人も、全部好きな人も、一緒に「おめでとう」と言える日になったのは、あの時決めてくれた人がいたからだと思います。
ありがとうございます!