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『アイドルランド・プリパラ』に触れてみて

『アイドルランド・プリパラ』がようやくプレイできるようになりました。
初めて発表されたライブは現地!『アイドルランド・プリパラ』で出てくる楽曲は大体ライブで聞いた気がする!
そんな私ですので、まともにプレイできる日がいつ来るのかと待っていたんですが、先日ようやくしっかりとプレイできまして。
一通り触ることにも成功しましたので、簡単にですが第一印象を書いておきます。

『アイドルランド・プリパラ』はゲームではない

第一印象は「ゲームアプリとして開発されてなさそう」ということでした。
ゲームアプリのメインコンテンツは「ゲームをすること」じゃないですか。リズムゲームだったらリズムゲームだし、コマンド式RPGならコマンド式RPGがメインコンテンツで、そこを楽しませるために各種要素が存在している。ゲームをするアプリだからゲームアプリなんですよね。
『アイドルランド・プリパラ』はそうではない。
この作品のメインコンテンツは明らかに「マイキャラ」なんですよ。
プレイ開始時にプレイヤー自ら作成したアバター「マイキャラ」。
それを愛でる事がこの作品のメインコンテンツで、そのマイキャラの派生する遊びの一つとしてリズムゲームパートがあるだけに過ぎないので、ゲームアプリといえるものかというと、そういう印象は今のところないですね。
どちらかと言えば「マイキャラを愛でる場所」を目指した雰囲気があり、そうした遊び方をするユーザーが多かった事を考慮したコンセプト自体は悪くないですね。筐体からの正当進化系みたいな趣きがあって、芯は外していないと思います。
ただ「リズムゲーム」もマイキャラを撮影できる「パシャリング」も、シリーズの過去に存在していた要素を良くも悪くも変えずに組み込んでいるので、その点の独自性のなさは気になるところですね。

ログインできない問題

リリース初日から全くと言っていいほどログイン出来なかった問題ですが、現在はほぼほぼ解消されていると言って良いかなと思います。
ただ「問題が根本から修正されたから」というよりは、ログイン出来る人数を絞る『入場規制』を設けた事で「『アイドルランド・プリパラ』をやってみよう!と言う人間が離脱してしまった」が理由としては大きいように思います。
私のように「とりあえず分かるところまで触ってみるか」と思うような人間はどのみちプレイする人間なので置いておきますが、現状はあまり好ましい状態とは言えないかなと思います。
まあ「どの程度のものを望んでいるか」「どの程度運営していくつもりなのか」が絡んでくる話なので、「アニメが全部配信できればそれでよし」ということなら現状でもまあいいんじゃないでしょうか。アプリ内で最新話配信とかやったらまた入場規制がかかりそうですけど。

重課金ゲームなのか

前述しましたが、本作は「マイキャラを可愛がる」「マイキャラを活躍させる」に特化したアプリなので、『プリパラ』『アイドルタイム・プリパラ』には存在していた「コーデアイテムによるリズムゲームへのスコア加算」がありません。
コーデアイテムによるスコアを設定する意図があるのなら、リズムゲームパートを開始する際には筐体と同じく「コーデを選ぶ」というフェイズが設けられるべきですが、そういう要素は一切ありませんし、スコアの計算においても「コーデアイテムのスコア」に該当する箇所は見受けられません。
参加者を募集する際に「ドレスコード」を設定でき、コーデアイテムにもそのドレスコードに対応するハッシュタグが設定されておりますが、これはほぼ参加条件みたいなものなので、あってないようなものでしょう。
この辺りの「コーデアイテムによるスコア加算要素」をバッサリ切り捨てている様子を鑑みると、獲得手段となっているガチャをゲームの中心に置いているとは感じられず、「重課金ゲーム」と主張するのは些か厳しいかなと感じる次第です。ガチャから排出されるアイテムが多いとは言え、普通にゲーム内マネーで買えますしね。
まあ「Make it!」とか楽曲が一部有料ではあるんですけど、ゲーム全体の主題歌となっている「OPEN DREAM LAND!」とか無料なので、今後は有料と無料を同じ物量で実装していくのであれば「こんなもんじゃないですか」という印象です。

結びに

「出来が良いか?」と言われると正直微妙なところであることは否めません。三年近く待ってたわけですけど、基本的に素材を筐体から流用しているので最近の物を見慣れていれば見慣れているほど「もうちょっと何とか出来なかったのか」と言う気持ちがないかと言えば嘘になる。
ただコンセプトが出来ているかというと、おそらく「出来ている」とは思うので、それがより感じられるものになるかどうかは今後のブラッシュアップ次第……。ただ結局この辺は「どこをゴール地点とするのか」にもよるので難しいところですね。
ひとまず言いたいことはそれだけです。
ではプランスのロンシャンレース場に戻ります。


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九条水音
プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。