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バーチャルライブ『Dream Collaboration Festival ドリコラFes.~アイカツ!シリーズ&プリティーシリーズ~』を見てきた

1月6日より「二週間限定」かつ「イオン系列の映画館のみ」で公開されている『Dream Collaboration Festival ドリコラFes.~アイカツ!シリーズ&プリティーシリーズ~』を見てきました。
アイカツ!シリーズとプリティーシリーズ。
バンダイナムコとタカラトミーアーツ。
「ライバルとしてしのぎを削り合い、仲間として女児向けコンテンツ界隈を盛り上げてきた二作品の合同ライブ。これが映画館で見られる機会が出来たのなら見るしか無い!」と言う理由で見てきたんですが、見終わった感想としては「これを葬式で流してほしいな」と……。
両シリーズのファンとしては本当にそれに尽きる。人生の最後はこれがいいなと思ってしまうような夢のライブでした。

バーチャルライブだからこそ

今回劇場公開されたバーチャルライブは12月17日・18日に1日2公演合計4公演で開催されたものを編集して一時間ちょっとの映像にしたものとなります。
バーチャルライブなので「キャストが登壇するライブ」ではなく「一つの会場にCGモデルのキャラクター達が集結してライブを行う」という感じですね。アイカツ!シリーズもプリティーシリーズも「アニメのCGモデル」が非常に有名ですが、今回は「ゲーム筺体のCGモデル」なので、そちらにも触れていた方にとっては懐かしい「あの姿」のキャラクター達に会えるものとなっております。
それぞれの出自は『アイカツ!』『アイカツスターズ!』『アイカツフレンズ!』は『アイカツオンパレード!』、『アイカツプラネット!』は同筺体からの出演。『プリティーリズム』『プリパラ』は『アイドルタイム・プリパラ』から、『キラッとプリ☆チャン』『ワッチャプリマジ』は同筺体と言った感じでしょうか。
普段は自分が操作する側の事が多いので、それをじっくり見ることができるのは貴重な体験かなと思います。
ライブ演出自体もいわゆるAR的な演出を行っているんですが、リアルタイム合成ではない分、演出としてもバッチリハマっていたかなと思います。歌詞を表示するのも楽しくていいですね。
とりわけ「ダイヤモンドハッピー」「Make it!」辺りは全員が歌う曲ということもあって、結構丁寧にパート分けされていたのが良かったかなと思います。「え、そこをそのキャラが歌うの? 物語的にえもくない!?」が発生するのはコラボだからこその面白さでしょう。
セットリストについては大きく触れませんが、個人的には湊みおが「6cm上の景色」を歌ってくれたことと、日下部美愛さんの方の歌が聞けたのが良かったですね……。本当に貴重な体験だ……(『アイドルタイム・プリパラ』で一度歌っているけど、あの時は大久保瑠美版だった)

シリーズの垣根を超えたやり取り

MCパートでは、シリーズの垣根を超えたやりとりが中心に据えられていて面白かったですね。
それぞれのシリーズでは当たり前のことでも全然違っていたりする。
例えば「アイドル活動」についてもアイカツ!シリーズでは崖上りしたり、木を切り倒したりするのは普通のこととしてアイドル達にも、ファン達にも親しまれていますが、プリティーシリーズにはそういう展開はないですからね。
そこで「えー!」とプリティーシリーズ側がなることで、アイカツ!シリーズの特異性や面白さが改めて際立ちますし、逆にプリティーシリーズ側は濃すぎるキャラクター性と「自分の道を行く」というスタイルなのでアイカツ!シリーズが「それもアイカツ!だね」で包むことで面白くなっている。
その中でも特に面白かったものとしては、それぞれの我が強すぎて事故ってるのに「面白い人」で強引にまとめてしまった大空あかりでしょうか。
なんかあかりちゃんの人間力の高さが際立ってて良かったです。
それはそれとしてプリティーシリーズ側は「アニメでは全くやってないが、ライブでは比較的よく見るやりとり」をねじ込んできて「手段を選ばないな」と思いましたね。
桃山みらいの「キラッとキラッと」は雑にあしらうために、中の人の林鼓子の考案した奴だぞ……。

結びに

今回の「バーチャルライブの劇場公開」は予定されてなかったものだと思うんですよね。
だってこのバーチャルライブの完全版が配信されたのって12月17日・18日で、情報開示がされたのも当日のライブ後のこと。公式サイトすら存在しない。
最初から劇場公開が予定されていたのなら、もうちょっと早く情報開示はされていたでしょう。少なくとも公式サイトがあってもおかしくない。ライバルとして内外に認識されている二シリーズの初の合同ライブなわけですから、それぐらいあってもおかしくはないでしょう。
にも関わらず公式サイトすら見当たらないってことは、本当に予定になかった。様々な事情で二週間だけ映画館のスクリーンをお借りすることができたとしか考えられない。
そういう奇跡的な偶然によって劇場公開された作品なので、興味がある人は是非見て欲しい。あんまりないですしね、こういう体験。



プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。