声優アイドル「i☆Ris」のアニメ映画とドキュメンタリー映画を見た。改めて凄さを感じた。
声優アイドルユニット「i☆Ris」を知ったのは『プリティーリズム・レインボーライブ』前後だったと思う。
『プリティーリズム・レインボーライブ』が2013年放送なので、それから考えると何だかんだで10年以上も彼女達の活躍を見てきたことになるのかと思うと時間の早さが恐ろしくなる。そら『プリパラ』も10周年になるわ。
まあ10年以上見ているからといって、私に「i☆Risのファンです!」と名乗れるほどの熱量があるわけではないのだが、「i☆Risは凄い。今年11月で12年だよ。干支一週だよ。アイドルを10年続けてるのは偉業だよ」と言い続けたい。
「11月4日に周年ライブがあるので、行ける人は是非!ぴあアリーナMMです!」とも言いたい。言った。
そんなi☆Risの10周年記念企画としてアニメ映画『i☆Ris the Movie -Full Energy!!-』が制作されたこと、10周年記念企画の最終章としてドキュメンタリー映画『Live & Documentary Movie 〜i☆Ris on STAGE〜』が発表されたことは純粋に驚かされたし、同時に「見なきゃいけないなぁ」という覚悟をせざるを得なかった。
仕方ないだろう。「i☆Risで何が出来るの?」と気になってしまったのだから。
公募オーディションに合格したとは言え、元々アイドルをやるつもりじゃなかったのにアイドルをやることになった人達が10年間走り続けてきたi☆Risで「何が描けるのか」とか、興味しかない。はっきり言って。
で、両方を見たのだが、アニメ『i☆Ris the Movie -Full Energy!!-』も実写『Live & Documentary Movie 〜i☆Ris on STAGE〜』も大体同じ事を描いていたように思う。
それは「ファンがいたから声優アイドル・i☆Risとしてここまで走ることが出来た」ということ。
アニメ映画ではそれを一本の映画として成立するように脚色・誇張した物語として描いていて、実写映画の方ではドキュメンタリーにすることで本人達による主観的な事実として語っている。
第三者のアニメ制作陣が描いた「i☆Ris」と、本人達が述べる「i☆Ris」。
その2つのi☆Risが一致していることがとても面白かったし、「i☆Risってそういうユニットなんだな」という気にさせられた。片方だけでも良いけれど、両方見ることでより鮮明になったと言ってもいいかもしれない。
五人が自分の言葉で「ファンがいたから」と言ってくれるのはファンとしては幸せなことだろうし、何だかんだで10年ぐらい見ている人間としては羨ましい。幸せなアイドルとファンだよ、本当。
細かい話をしておくと、アニメ映画だと「何にでもなれるけど、アイドルにはなれない」という異世界のルールを通じて「アイドルって結局なんなんだよ!」という話に触れつつ、「私達はアイドルではない。声優アイドルのi☆Risだ」と「ファンが求めたi☆Ris」になる展開はアイドルアニメの王道でよかったと思う。
実写の方は「思い入れのあるライブ」で過去のライブ映像をそのまま流してくれるのだが、2021年以前の映像だと澁谷梓希の存在をしっかりと流してくれたこと、スペシャルサンクス扱いでクレジットされてたことが個人的にはとてもよかった。
アニメ映画の方でも少し触れていたけれど、澁谷梓希がいた六人体制があったからこそ今の五人体制の良さがあるので、その存在を忘れずにドキュメンタリーにしてくれたことは感謝したい。
しかしドキュメンタリー部分は「思い出の地でこの10年を振り返る」という趣旨で、他のメンバーが自分の故郷や行き詰まった時に立ち寄った場所などなのに、山北早紀だけちょっと毛色が違う話になっててちょっと困惑した。
でも終わってみたら「ああうん。こういう人だからさきさまは面白いよね……見てて飽きないよね」と思えたので良かった。
アニメの方だとストロング缶も出てくるしね。ゼロしそうなストロング缶が出てくるアイドルアニメって変だな……。
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