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『ウマ娘』☆3引換券でオススメしたい育成シナリオを持つウマ娘達~3.5周年編

『ウマ娘プリティーダービー』が3.5周年を迎えました。
アニバーサリー恒例の☆3育成ウマ娘交換券が販売開始されましたが、「買ったのはいいけど使い道はまだ決まってない」という方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回も「3周年から3.5周年の間に実装されたウマ娘」の中から面白かった育成シナリオを持つウマ娘を紹介していきたいと思います。
今回はちょっと少なめですが、これはまあ単純に実装数がそんなに多くなかったからですね……。
その分質の方は高かったのでどれを読んでも面白いかと思います。

なお、本稿は2024年2月24日から8月23日までの話なので、それ以前は下記記事を参考にしてください。

ラインクラフト

『ウマ娘』の育成シナリオにおける「王道」とは何か。
ユーザー一人一人に様々な「王道」があるかと思うのですが、私にとっての王道は「史実を踏まえて、夢と希望を載せた物語である」でした。
史実だけでも、夢や希望だけでもダメ。
両方が揃うからこそ『ウマ娘』の「王道」なのではないかと思うのです。
そういう意味ではラインクラフトは、3.5周年☆3引換券の対象となったウマ娘の中でも屈指の王道を行く育成シナリオの持ち主でした。
メインストーリー第二部でもシーザリオと共に主人公を務めたラインクラフトですが、育成シナリオにおいてはその天性の明るさで多くの友人やライバル達、そして先輩達と絆を紡ぎながら、夢を叶えるべく全力でターフを駆けていきます。
彼女の太陽のような明るさは、憧れていたオークスウマ娘をも夢中にするほどなのですが、そんな彼女の物語における転換点となるのはやはり「スプリンターズステークス」でしょう。
直前に意識不明となった彼女は夢の中でもう一人の自分に言われるのです。
「『わたし』は、ここで『おしまい』なの。なにも繋げなかった。なにも残せなかった。『わたし』の夢は、叶わなかった」と。
この先は実際に確認してほしいのですが、「史実のその先」を描く際の運命を捻じ曲げる力ってウマ娘によって色々なんですよ。
強い意志なこともあるし、コミュニケーションな時もある。
ラインクラフトにとっては『それ』である……というのは何となく察する事ができるかと思うのですが、『それ』で救われたラインクラフトが「その先」でもっと大きな線で夢を描いてみせるエピローグはちょっと凄かったですね。
コントレイルやデアリングタクトの登場を期待したくなるような素晴らしいシナリオでもあるので、ちょっと推しておきます。シーザリオもそろそろ来ますし。

トランセンド

「王道」という意味では「なぜ走るのか」にスポットを当てたトランセンドもオススメしたいウマ娘ではありますね。
ガジェット好きで、データ収集が得意なキャラで……というエピソードの組み立て方から3月に起きる大地震へと繋げ、「自分の在り方」「なぜ走るのか」を問うていく物語は「2024年」という年だからこそ見えてくるものがあるのかと思うのです。
個人的には「スポーツ」と「災害」って結構繋がっていると思っていて、やっぱり災害が起きると「スポーツなんかやってる場合じゃない」と思うんですけど、でも「スポーツを楽しめていたいつもの日々」があるから「取り戻そう」と頑張れるところがあるじゃないですか。
そういう「いつもの日々」にあるスポーツが、『ウマ娘』の世界ではやっぱりトゥインクルシリーズとかだったりするわけで、今までの価値観を揺るがすほどの大災害を受けて、変わってしまった世界の中で「トランセンドが何を目指すのか。どうすれば人々を元気づけることが出来るのか」に向き合うトランセンドの育成シナリオは、「今年読むことが出来る」という意味でも重要なんじゃないかと思うのです。
そういう意味ではエスポワールシチーとかも楽しみになりますが、それはそれ!ということで……。

番外:ジャングルポケット

『新時代の扉』の主人公だったジャングルポケットもこの半年で実装されたウマ娘の中でも「良かった!」と思えるシナリオの持ち主だったと思います。
『新時代の扉』との違いはやはり「ライバルの増加」でしょう。
『新時代の扉』は同期であるアグネスタキオン、そして憧れのフジキセキとの関係性を重視した作風で、その関係もあってテイエムオペラオー(メイショウドトウも)やマンハッタンカフェ、ダンツフレームとの関係性は少し控えめ。
この点について「そこを重視するなら仕方がない」と理解しつつも、思うところがある人もいたかと思いますが、ゲームアプリでは「ツヅキレイニング(モデルについてはおそらく「タガノテイオー」)」がジュニア級のライバルとして登場するのをきっかけに『新時代の扉』とは似て非なる新しい物語が紡がれるのです。
様々なライバル達が登場し、戦うことで最強となっていくゲームアプリの物語は少年漫画のような熱さを感じさせますが、同時に「あれだけの激闘を繰り広げたのに、ターフを去る日が必ず訪れてしまう」ということの残酷さと運命の無情さも描かれていることも面白い点の一つ。
そうした運命を噛み締めながらも、最強を目指して走り続けたジャングルポケットが勝ち取った夢。
それが描かれる最後のレースは必見かなと思います。誰を応援して良いのかわからないレースするな。
惜しむらくは「☆3引換券では選択できない」ということでしょうか。
4周年の時に選べることを期待しましょう。

他薦として

カルストンライトオでしょうか。
前者は最近は少し珍しくなったコメディ路線として本当に秀逸みたいで、カルストンライトオの面白さに引きたくなる力があると言う話は聞きますね。
個人的にはドゥラメンテノースフライトもオススメです。
ドゥラメンテは「もし故障などせずに最後まで走り抜いたとしたら最強だったのではないか」というifを見せてくれたことと、やはりタイトルホルダーやリバティアイランド、スターズオンアースの登場が嬉しい。
ノースフライトは初期実装かつ、当時はノースフライトが登場していなかったので描かれなかった「サクラバクシンオーは怪物だ」という事をひしひしと感じるストーリーであることと、「勝負服」というものの意味を問う部分がとても良かったですね。

結びに

販売開始されるたびに書いておりますが、基本的には「自分の好きなウマ娘を優先する」でよいかと思います。
好きなウマ娘だからこそ「活躍させたい」と思うわけですからね。
本稿は「育成シナリオを読んで好きになるかもしれない」という部分に比重を置いた話なので、まずは「今好きなウマ娘」を優先してください。その後で好きになりそうなのを選びましょう。
交換券に使用期限とかないのでじっくり悩んでも良いかなと思います。
進化スキルの実装で使い勝手が良くなることとかもあるので、その辺りは色々見ながら検討していきましょう。
ちなみに私はジェンティルドンナが好きなので意地で引きましたが……。
周年販売のものなら対象入りしそうですけど、そんな時期まで待ってられるか。

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九条水音
プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。