私が『ラブライブ!』新シリーズの情報公開で驚いたこと
先日『ラブライブ!』新シリーズプロジェクトにて、メインキャラクターの名前とビジュアル、TVアニメシリーズのメインスタッフの発表がありました。
元々注目していましたが、今回の情報公開で驚いたことが二点ほどあったのでそれぞれについて書いておきますね。
京極尚彦が再び監督に
一番驚いたのは「京極尚彦さんが再び監督を務めるということ」でした。
京極さんといえば『ラブライブ!』の最初期から監督としてアニメに携わり、TVアニメシリーズで初監督を務めた方ですね。
『ラブライブ!The School Idol Movie』以降は『宝石の国』や、TWICEの「Candy Pop」MV(アニメパート)の監督をしたり、KING OF PRISMシリーズのプリズムショーパートやアニメ『22/7』のライブ演出を担当したり、『アイカツスターズ!』のEDを担当していました。
最近では『クレヨンしんちゃん』の絵コンテ・演出に携わったりしていた縁からか、今年の映画『クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』の監督を務めておられますが、まさかラブライブ!新作プロジェクトの監督をやることになるとは想像すらしていませんでした。「京極さんのファン」と公言している身ですが、流石にびっくりです。
ただ「『ラブライブ!』が監督としてのスタートライン」な京極尚彦監督を、「キャラの名前も、キャストも、オーディションの課題曲も公募によって決定する」という今回のプロジェクトのアニメ監督に選んだのは「今後のための土台作りから始める」という意思表示みたいなものを感じますね。
思い返してみれば『ラブライブ!サンシャイン!!』で描かれるスクールアイドルも、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』で描かれるスクールアイドルも、根底に流れるのは『ラブライブ!The School Idol Movie』と同じ「スクールアイドル」なんですよね。
どれも限りある時間の中で、自分達の意思と力で何とかして輝こうとする人達の事を「スクールアイドル」と呼んでいるわけで、この定義を確立するぐらい描き切ってしまった京極尚彦(と花田十輝)を中心に据えて一本、シリーズを制作しようという判断は「次の9年も守らずに攻め切る」判断ですよ。
「キャラ名も、キャストも、オーディションの課題曲も公募」という時点で攻めた企画だったのに、この選択は守ってなさすぎて面白すぎますね。
加えて京極さんといえばあの3DCGを活用したライブパートだと思いますが、今年はすでに『KING OF PRISM』の「ダイスキリフレイン」でパワーアップしたものを見せてきただけに、今の時点でライブパートにも期待できるのがもう熱いですね。
ついに初期から中国系の名前が!
もう一つ、驚いたのはメインキャラクターに中国語系らしき名前のスクールアイドルが登場していることですね。
「唐可可(タン-クゥクゥ)」のことですが、こちらに関しては驚きよりも「ついにこの時代がきたか」と感慨深さの方が先に出てしまいました。
だってラブライブ!、アジア圏内で人気が高いじゃないですか。
この辺は『ラブライブ!』の頃に出した同人誌で友人のヨシサワさん(@yoshisawa)に「海外での盛り上がり」という観点から書いてもらったりしていたんですが、『ラブライブ!サンシャイン!!』からはもう「アジアツアー」というのはそこまで珍しいものではなくなっている。今のAqoursに至ってはもはや活動規模は日本国内だけで収まらないですしね。
そうした「ラブライブ!はすでにアジア規模」という現実を踏まえた時に、「私を叶える物語」というキャッチコピーを掲げた次のプロジェクトのメインキャラクターを日本国内だけで留めてしまうのはどうなのか。
ありorなしで言えば「あり」なんですけど、ただ「勿体ない」とは思うんですよ。あの「私」の中に日本国外の人間を入れられないのは勿体ないですよ、本当。
なのでここにきて「唐可可」というキャラクターが出てきたことは本当に凄い事だなと思うんですよ。「私」の中に様々な国籍、人種、言語の人間が入ることが出来るわけですから。
実際にどうなるのかわかりませんが、あえて選択していると思うので活躍が楽しみですね。
最後に
元々期待していたところはあるのですが、こうして期待通り、いや期待以上のものを提示されると本当に嬉しくなりますね。
まだメインキャラクターとアニメのメインスタッフが発表されたばかりで、「新シリーズプロジェクト」の文字も外れていない事を考えると、もうちょっと何かありそうなのも期待させてくれそうでワクワクします。
何にしても。またラブライブ!で熱くなれそうですね。