私が最近「一話惚れ」した作品について

作業の合間に気まぐれにTwitterを覗いたところ、フォロワーが「一話惚れ」なるものをした作品の話をしていました。
過去ログを遡ってみるに、一話惚れとは「一話を見ただけでその作品に夢中になってしまった」という気持ちを指すようで、タイムラインでは各々が「自分が一話惚れした作品」について語り合っており、実に楽しげでした。

確かに私にも「この第一話が好きになった原点」と言える作品――つまり「一話惚れした作品」はいくつか思い浮かびますね。
常日頃から「オールタイム・ベスト」「一生好き」と言っている『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』は第一話で心を掴まれたからですし、『プリパラ』も第一話が完璧すぎたことがきっかけで夢中になりました。
こういう「一話惚れ」した作品は、おそらく多くの人が胸の中に持ってるものなんじゃないかなと思いますが、私がここ最近で「あれは一話惚れだったなぁ」と感じている作品は『ウルトラマンZ』と『ミュークルドリーミー』でしょうか。
どちらも一話が素晴らしすぎましたね。

キャラの魅力に惚れた『ウルトラマンZ』

『ウルトラマンZ』は例年通り気合の入った特撮シーンやセブンガーの活躍など面白いところはいっぱいあるんですが、個人的に惚れ込んだのはウルトラマンゼットのキャラ立てでした。
「地球語に不慣れなので変な言い回しになってしまう」というかわいさもそうですが、「ウルトラマンらしく威厳たっぷりに接しようとしているけど、言葉の端々から『頑張ってキャラを作ってる』という感じがにじみ出ている」という描写が面白すぎるんですよ。頑張って背伸びしている感がウルトラマンゼット役の畠中祐氏の演技に出ている。それでいて変な口調も合わさってるんだから、もう愛おしくて仕方がない。
ただそこで終わらずに「ヒーローとしての格好良さ」みたいなところもちゃんと描かれているのが面白いところでもあって。
「かわいさと格好良さが互いの良さを引き出し合うのがウルトラマンゼットの魅力なんだ!」という点が一話で理解できるように提示されているところが良かったですね。惚れました。

会話と展開のテンポの良さに惚れた『ミュークルドリーミー』

実は一話を見るまでは『ミュークルドリーミー』に詳しくなかったのです。
「サンリオの新作」ということぐらいしか知らなくて、「プリチャンの直後から放送だ!実質ドアサ復活だ!」とジュエルペットシリーズとプリティーリズムのことを思い出したぐらいで。
結局気にはなりつつも詳しくは調べようとも思ってなかったのですが、『キラッとプリ☆チャン』103話が終わって、始まった一話のアバンタイトルでガシッと心を掴まれました。一話惚れどころか、一話アバン惚れですねこれ。

『ミュークルドリーミー』一話のどこに惚れ込んだかと言うと、会話と展開のテンポの良さですね。
監督を務める桜井弘明氏の芸風と言ってもいいところではあるのですが、「少しでも隙があったら台詞を詰め込めている」「でもテンポが良いので、その台詞がちゃんとキャラクターの会話になってる」というのがとにかく面白い。
主人公であるゆめちゃんの友達が、「みゅーちゃんでパニックを起こしたゆめちゃんを見ながら、淡々と『よくあるよね、あの子』と分析するやりとり」とか、ゆめちゃんとそれを見ている人達との温度差の面白さもあるし、ユーザー目線では今日初めて知ったキャラクターの説明にもなっている。

この「詰め込んでいることは間違いないんだけど、窮屈どころかむしろ伸び伸びとしていて、テンポの良さと分量で変な満足感がある」という点が今でも本当に好きで。
今考えるとアバンで惚れてしまったのはそういうところがアバンから現れていて、そこが琴線に触れたのかなと思います。

そんな一話はyoutubeでも見れたりするのがありがたい限りです。

今からでも見て、ゆに様を応援するにゅい。

最後に

そもそも「一話惚れ」って凄く面白い事だと思うのですよ。
だって「応援できる」と思える何かを一話の中で感じ取らないと出来ないことですから。作品に一話惚れ出来た人って、凄いと思うんですよね。

一度は停滞寸前まで陥った新作と出会える流れが戻りつつあり、またこれからも新作と出会えるタイミングは増えていくと思いますが、「一話惚れしてしまった」と思える作品と出会えるといいなぁ、と思います。





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九条水音
プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。