『シスタープリンセス』バーチャルライブの個人的に面白かった箇所を書く

2月14日に『シスタープリンセス』のバーチャルライブ「シスター・プリンセス ライブステージZERO~ドリームシップ~」が開催されました。
可憐から始まり、咲耶、花穂とVtuberデビューを成し遂げてきた「シスプリ20周年Vtuberプロジェクト」。
今回のバーチャルライブはそんなシスプリ20周年Vtuberプロジェクトの一つの集大成とも言えるイベントで、亞里亞や衛が新たにVtuberデビューするということもあってVtuber可憐を見ているお兄ちゃん/お姉ちゃん、かつてお兄ちゃん/お姉ちゃんだった人達の注目を集めていました。
かくいう私も「いつかライブとか出来たら面白いよね」と言っていた人間として今回のライブを心待ちにしていましたのですが、最高に楽しく、面白い時間を過ごさせていただきました。
今回は面白い箇所が多かったので、四箇所ぐらい書いておきます。

駆けつけた12000人ぐらいのお兄ちゃん達

今回のライブ、とても多くのお兄ちゃん/お姉ちゃん達が見ていましたね。
私が確認した限りでは最大で12700人ぐらい。
始まる前よりも始まってからの方が視聴者の増加ペースは速かった印象で、スパチャなども終盤に入ってからの方が飛ぶ頻度は増えていた気がします。
何が面白かったかと言いますと「これだけのお兄ちゃん/お姉ちゃん達がどこにいたんだ」ということ。明らかに多いんですよ。Vtuber可憐の通常配信よりも。ずっと。
今回のライブはクラウドファンディングで資金集めを行っていましたが、それの参加者が1500人弱ですから、クラウドファンディング参加者の8倍以上の人間が今回のバーチャルライブを見に来ているのはどういうことなんだと。どこにこんなに隠れていたんだと思いましたし、それだけの人を呼び起こしてしまうこの「シスプリ」というコンテンツは凄いなと改めて理解させられました。

また個人的には、チャット欄にやってきた運営のお兄ちゃんがライブ開始直前から感極まっていた事に対して、お兄ちゃん達が暖かい言葉をかけていたのも印象深いです。
シスタープリンセスのVtuber企画は、お兄ちゃん達と運営のお兄ちゃんの強い信頼関係があったから一年が過ぎても続いているものだと思っているので、そこの信頼がぎゅっと詰まったあのやりとりは凄く良かった。

なおスタッフロールの出資者一覧ですが、なんか凄かったです(フォロワーの名前が結構あった)

シスプリのライブとしての作り込み

ここからはライブそのものについてのお話になりますが、ライブの構成自体は「手堅い構成」だったと思います。
公演時間は一時間程度で楽曲数は全部で9曲。セットリストも「冒険している」という感じはしませんでしたが、押さえるべきところを押さえている。そんな中で「マーブルチョコの日々」など、ライブ当日がバレンタインデーであることを意識した楽曲が入っていたり、Vtuber可憐から始まった流れなのかトークコーナーが三回あったりするのはまあ面白かったのですが、総合的に見ると「久しぶりのシスタープリンセスのライブイベント」という事を意識した「手堅いライブ構成」だったのが何より面白かったところですね。後述しますがトークも面白かったですしね。あとOSの演技もちゃんと20年前に寄せてきているのも「プロの声優って凄いな」と思いました。

キャストやライブ演出は「素晴らしい」の一言に尽きますね。
「バーチャルライブ」なので振り付けに合わせてエフェクトを盛ってきますし、そもそもステージに立つ時も何もない空間に出てくるのでワクワク感が凄い。
「Love Destiny」のカメラ周りは「咲耶一人だけかな」と思わせておいて、カット切り替えで可憐が出てくる。何の前兆もない展開だったのでびっくりしました。
またカメラもしっかりと「ライブのカメラワーク」になっていた事が面白かったですね。実際のライブでもありそうなカメラワークが面白かったです。

可憐のぶっ込んでくるMC

今回のライブの面白かったところの一つとして「Vtuberデビューした妹達に突っ込んでいく可憐のMC」は外せないかなと思います。
衛への突っ込みも結構鋭かったと思うのですが、亞里亞への突っ込みはそれ以上に鋭すぎて、ライブを見ていたお兄ちゃん/お姉ちゃん達が「やめろ夏子!それ以上はいけない!」と本気で止めにかかっており、最高に面白かったです。
「亞里亞ちゃん、早口になってるよね」「亞里亞ちゃん、ダンス上手そう」「亞里亞ちゃん、フランスに留学してたよね。フランス語は?」とか、OSの人の話とか亞里亞の設定周りの話とか、暗黙の了解的にタブーのようになっている部分に容赦のない突っ込みっぷりにはもう声を上げて笑うしかなかったです。Vtuberとしては先輩だからってやりたい放題が過ぎる。
可憐の容赦の無さに徐々に追い詰められ、咄嗟に機転を働かせて凌ぐ亞里亞も面白かったし、何より「ああいつものVtuber可憐だなぁ」と感じられる部分が「あの延長線にあるステージなんだなぁ」と思えて凄く良かった。
また咲耶がお兄様達のエモいところを刺激するまとめ方をして次につなげていくのも、咲耶らしさが感じられるところで素晴らしかったと思います。

咲耶と可憐の「Love Destiny」、新曲「ENDLESS LOAD」

今回の最大の見所はやっぱり「Love Destiny」と新曲「ENDLESS LOAD」なんじゃないかなと思います。
前者は「『シスタープリンセス』といえばこれだろう」という印象の強い曲ですし、今回もライブを見ていた多くのお兄ちゃん達は「どのタイミングで来るのか」ということを考えていたんじゃないかなと思います。
実際のライブでは終盤戦突入の一曲目に設定されており、イントロが流れた瞬間に「貴重な咲耶の「Love Destiny」」と悟ったお兄ちゃん達は三途の川を渡ってしまったわけですが、二番に入って可憐が歌い出した時にはもうあの世とこの世の境界線で反復横跳びをしているかのような状態になってました。
チャットも高速で流れていくし、スパチャもガンガン飛ぶし、サブ的に利用していたTwitterのタイムラインも高速化していた。瞬間風速的には最高速度だったんじゃないでしょうか。
ラストサビのデュエットは本当にお兄ちゃん達を狂わせる力があったと思います。見ていた私も狂いそうだった。

また新曲の「ENDLESS LOAD」も凄くよかったですね。
今回のライブのために書き下ろされた楽曲とのことですが、「今作る20年ぐらい前の楽曲」になっていて、『シスタープリンセス』というコンテンツの中にある様々な楽曲と一緒に並べても違和感がまったくない楽曲になっていて、アルバムの中に妹達との日々が一枚増えたかのような良い楽曲でした。
この楽曲と披露の場となった今回のライブが「終わりのない道」の開始地点になると素敵ですね。

次回ライブについて

サプライズとして次回ライブが今年の9月23日、可憐の誕生日に開催されることが発表されました。
「一回限りではなく次がある」というのは喜ばしいことですね。まだVtuberデビューしていない妹が七人もいるわけですし、次回までにデビューすると嬉しいですね。まだデビューしていない妹のOSたちも今回のライブを見ていたみたいですし。
次回もクラウドファンディングがあるのかどうかは分かりませんが、またあのライブが見れる日を楽しみにしたいと思います。

なお今回のバーチャルライブですが、「出資者の名前が誤った状態でで公開してしまった(抜けが結構あった)」とのことです。
27日から3月1日までの間に「完全版」という形でライブ全体が一般公開されるそうなので、「見てなかった」という方や「もう一度見たい」という方はチェックしておくと幸せになれるかもしれません。


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九条水音
プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。