大きい作品とひとり千人針
過去に刺繍でそこそこのサイズの(30cm四方)アートパネルを作ってはいたけど、絶賛今作成中のやつが一番大きい作品になる予定です
↑この程度の30cm四方アートパネル、1日8時間週5勤務の社会人やりながら作って出来上がりまで1年くらいという感じ
ちなみにこの作品作ってた当時は週5みっちり14時間〜15時間勤務の最中に作ってたやつなのでちょっと例外 笑
仕事が忙しいからって私の創作を諦めないかんとかクッッソムカつく!!絶対負けん!!ともはや執念で縫ってたな〜懐かしい
↑今作成中のこれは約A2サイズなので今まで作ってたやつの倍、しかも全部糸で埋まる予定なのでどのくらい掛かるやら未知数。。。
今は広い面積をザクザク縫ってるのでまだ進み早いものの、着物の柄部分や菊の花弁、上に掲げた「奇術物語滝夜叉姫」の辺りなどパーツ小さいくせに針数多くて縫っても縫ってもまっっったく先に進まないことが予想されるので今からちょっと憂鬱〜😇
楽しいのに憂鬱、憂鬱なのに楽しくて手が止まらないという相反する気持ちを抱えて縫ってるの毎回なぞ
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なんでこんなにデカい作品を急に作り始めたかという話ですが、前から一度でいいからギョッとするような大きい作品を作ってみたいという願望はあって
(正直今回のA2サイズでも小さく感じてきてる、本当は壁一面を糸で埋めてやりたいくらい)
去年のコロナ騒動もあり働き方や生き方について全部リセットして1から考えようと思っていたので、大きいのを作り始めるにも最適なタイミングだったというわけです!
中くらいのサイズの作品をどんどん作ってコンスタントにSNSにアップした方が常に新鮮だし現代のやり方としては良いんだろうなーとも思いつつ、可愛いものの情報が猛スピードで絶え間なく流れてくるのに正直疲れたというのもあって、何となくそこの時流には乗りたくなかったり
SNSで流れてくるアレやコレ、全部可愛いんだけど常に新しい「可愛い物」がどんどん流れて提供されてくるもんだから可愛いを消耗してる感じがしてしまうというか…可愛いがベルトコンベアに乗って流れてきては消えていくみたいな…
もっと一つ一つに対して全力で重めに好きでいたいけど好きの対象物が多すぎて私の身体が追いつかないのもあるなぁ
対象物1つに対する「好き!」「可愛い!」を激重感情でドロドロに抱きしめてたいタイプなので、作る作品も数ヶ月〜半年で作れる可愛いものより、年を跨いで時間を削って執着と怨念と私の人生の破片が入り混じってるタイプの可愛いを作りたいと思って今に至ってるのでした
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愛の重さ、刺繍が一種の祈りとして使われてた昔の千人針という風習が私は結構好きなんよねぇ
女性1000人で1人1針ずつ糸を縫い付けた布を兵士へお守りとして送るというアレ、1針1針に祈りと念が込められてそうなところは手縫いならではって感じでとても好き
ただし寅年の女性は年齢分だけ縫えるという事で、実際は寅年の女性を探して多めに縫ってもらって、そこで針数稼いでサッサと作り上げてたらしいけど笑
多分当時の女性陣も「また千人針かよ!めんどくせぇな!寅年探してはよ終わらせよ!」くらいのテンションだったのでは…🐅これ寅年の女性が一番割を食うやつ…
私も千人針の手縫いの1針に祈りが込められているという部分にロマンを感じてこの風習を好いているけれど、実際やれって言われたら絶対やらないや笑
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千人針なんて絶対やらない!とは言ったものの実際作ってる私の手刺繍は千針どころではないのでちょっとダブスタ笑
冒頭のアートパネル作品なんて髪の毛の部分をずーーーっとサテンステッチすることで心頭滅却、当時の超多忙によるヤバイくらいのネガティブを針に乗せて打ち消してた&それが千針どころではないのでもしかしたら私ひとりで作る刺繍の方が当時の千人針よりずっと呪…じゃなくてお守り効果あるんじゃ?とか思ったり😌笑
今作ってるデカい滝夜叉姫の刺繍なんてひとり千人針どころかひとり万人針は軽く超えそう
大きい作品縫い終える頃には、今のような混乱が落ち着いて普通にパーティーしたり気兼ねなく遠くへ遊びに行ったりできる世の中に戻ってればいいなぁと思いながら家に篭って縫うばかりです😌
(良さげにまとめたけどコロナが終わるより縫い終わる方が遅そうなんよなぁ…)