みずきずき

SaaS業界でCS屋さんとして働いているアラサー社会人 バイク公道デビュー4回目でブル…

みずきずき

SaaS業界でCS屋さんとして働いているアラサー社会人 バイク公道デビュー4回目でブルガリアを回るなど、どこか人と違う人生を目指している凡人 ネットへ文章を晒すのは前略プロフィール以来でドキドキしている人

マガジン

  • 引っ越しにまつわるエトセトラ

    一人暮らしを3年続けた家を引っ越す決意をしてから大家に別れを告げるまでの軌跡です

  • 映画

    いやぁ、映画って本当にいいもんですね。 映画関係のnoteまとめです。

  • 絶望の中国出張記

    始皇帝、三葉虫、藪医者、国家機密、そして白酒と出会い、僕は中国の夜を駆けた。 2016年、まだコロナを知らない時代の中国出張の記録です。

最近の記事

  • 固定された記事

休むという事

2021年2月8日月曜日それはいきなりやってきた。 仕事の電話が架けられず、メール1つ打つにも20分くらいかかる。 会議もまるで映画(イメージとしては十二人の怒れる男。もちろん1954年の白黒版である)を見てるようだった。 朝から妙に動悸が激しくて「まさか、これが恋ってやつか」などとのんびり考えてたが、どうにもおかしい。胸の下あたりの圧迫感がやばい。 こんなに痛いのは大学時代9mmとワンオクの対バン最前列で圧死しかけて以来だった。 しばらくムムムと考えてたが、ふと気が付いた

    • 2022年を振り返ったらXXだった

      はい、お久しぶりです 私はいま喫茶店で、隣の席から聞こえる保険の営業をBGMにしながらPCを開いています ギャルっぽい営業が住所不定無職っぽい人に対して軽快なトークをしていますが、「自分、年金納めてないんですよね~」というスパイスの聞いた単語が出てから明らかに営業側のトーンが下がっています。がんばれ。 ちなみに反対側の席では主婦がクズ餅vs羊かん論争を繰り広げています。 クズ餅派、がんばれ。 ということで2022年もあと少しなので今年あった一番な事を色々と振り返ってみ

      • 壊れた自転車、その後。

        初めてnoteを書いてから1年経つ。 去年の2月、noteを始めることになった例の事案が発生したことで、自分を構成していた前輪と後輪は完全にパンクしてしまった。 ※例の事案 当時は友人、同僚、SNS上の親切な方々に沢山慰めていただき、何とか社会復帰することができた。 ただ、その後の顛末については、匂わせ記事を書くばかりでちゃんとお伝えできていなかった。 ここは一つ、ケジメをつけるためにも改めて報告したいと思う。 事案発生直後の状況(2021年2月) まず、例の事案

        • 素人が1日で富士山に登り辿り着いた真理

          日本人たるもの、人生に一度は富士山に登らねば。 ずっと考えていたけどハードル(と標高)が高く、ずっと実行できずにいた。 そんな中、唐突に友達夫婦から富士山登頂のお誘いが来た。 最後に山に登ったのは2年以上前であり、今ではアパートの階段を上るだけでも息が上がるリモートワークで衰えた体で登れる山なのか。 一瞬不安になったが、この機会を逃すと一生登らないのではないかと思い即決した。 そして登頂前夜、こんなLINEが送られてきた。 「登山とは山を通して自分自身と向き合う活動で

        • 固定された記事

        休むという事

        マガジン

        • 引っ越しにまつわるエトセトラ
          4本
        • 映画
          2本
        • 絶望の中国出張記
          4本

        記事

          生きるためにしてること(仕事編)

          気が付いたら7月。1年の半分が過ぎていた。 前半戦は負け越していたので、後半戦から巻き返していきたい。 * 突然だが、生きるために普段行っていることはあるだろうか。 自然にやっていて気が付かないが、意識すると自分ルールみたいなものが誰しもあるんじゃないかと思う。 自分はどんなルールを持っているか。今日は仕事面で考えてみた。 ①批評家にならない働いていると「ここどうっすかね?」みたいに相談を受けたり、案件などを引き継ぐなど、こちらに対して相手が説明をする場面があると

          生きるためにしてること(仕事編)

          引っ越しについて、新居への自覚と大家との別れ

          昨日、引っ越しをした。 前日の夜まで準備が一向に進まず、「引っ越し 延期」「引っ越し 梱包手伝い 業者」を深夜に検索し、挙句の果てにプチプチが圧倒的に足りない事が発覚するありさまだったが、何とかなった。 ここまで準備が進まなかった理由の一つは、当事者意識の欠如だ。 壁の一つ一つのシミまで熟知したこの家を離れる想像がつかず、どちらかというと長期の旅行に向けた荷造りをしている気分だった。 ↓ちゃんと「重い」と書いている。偉い自分。 当日(つまり昨日)、朝起きても引っ越し

          引っ越しについて、新居への自覚と大家との別れ

          引っ越し前夜

          明日、3年過ごしたこの家を出る。 新居が良い感じなためとてもワクワクしており、引っ越し業者もワクワク引っ越しサービスにした そしてこの一週間ずっと断捨離を行い、淡々と段ボールへ荷物を放り込んでいた。 しかし何人もの先人と同じように、引き出しやタンスの奥から色々なものが出てきて、その度に手が止まってしまい準備は遅々として進んでいない状況。 気が付けば引っ越し前日になった。 このままだと本当に梱包が終わらないので、思い出の品々をここに供養することで取捨選択の踏ん切りをつ

          引っ越し前夜

          就職活動とは結局何だったのか#1(活動前~初の面接)

          就職して8年目になる。 世間的にはそろそろ中堅と言われる年齢だ。 先日、友人と話していた時に「毎日が日曜だったらいいのに」と心の底から言っているのを聞いて、ふと自分がなぜ働いているのか分からなくなった。 昔から物事の壁にぶち当たった時は、そもそも何故それをやらなくちゃいけないのか?やりたかったのか?と初心を振り返るようにしている。 なので今回は、就活について思い出してみた。 ■就活前の気持ち(~2012/12/1) とにかく働きたくなかった。 当時は12/1から就職

          就職活動とは結局何だったのか#1(活動前~初の面接)

          3年住んだアパートを引っ越すことにした

          初めての独り暮らしを始めて3年程経つ。 今回、5月末を持って引っ越すことにした。 今の物件は良い点・悪い点両方あり、かなり悩んだが決断した。 なんせ一人で住むのが初めてのため比較対象がなく、周りで起こるたいていの事は「まぁこんなもんかあ」と納得してしまっていたが、友人に聞くと「クセが強すぎる」「令和の日本とは思えない」「そもそも日本なのか」と突っ込みの嵐であり、異常であることに気がついてきた。 せっかくなので、これまで指摘されたポイントを解説していきたい。 ・入居条件

          3年住んだアパートを引っ越すことにした

          一人暮らしにおける隣人との付き合い方(ぼろアパートの場合)

          結論から言えば、一人暮らしは絶対に隣人と仲良くなるべきという話。 僕が東京に住んで3年くらい経つ。 もともとは大学時代含め、実家から1時間30分ほどかけて都内まで通っていた。 ただ、あの電車での移動時間がどうしても我慢ならず、社会人5年目にして初めて実家を出る決意をしたのだ。 今住んでいる物件は築30年以上のボロアパートだ。 外観は古びており、さらに塀の上には猫防止のためか有刺鉄線が幾重にも巻かれていることから、友人からは現代のアウシュビッツと呼ばれる始末だが、住めば

          一人暮らしにおける隣人との付き合い方(ぼろアパートの場合)

          絶望の中国出張記#4 ~国家機密と夜明けのBEAT~

          <これまでのあらすじ> 中国の奥地へ向かった我々を待ち構えていたのは60度の酒と籔医者、始皇帝、そして三葉虫であった 工場から空港まで戻り、そこから飛行機と高速鉄道を乗り継ぐこと数時間、次の目的地に着いたのは夕方だった。 ここで今回の出張スケジュールをおさらいしたい 1日目:出国+移動(+会食) 2日目:新規外注先監査+移動(+会食) 3日目:既存の外注先見学+移動 4日目:移動+子会社の事務所にて打ち合わせ(+会食) 5日目:帰国 現在は2日目の夕方であり、夜には翌

          絶望の中国出張記#4 ~国家機密と夜明けのBEAT~

          絶望の中国出張記#3 中国の地方工場とその実態

          始皇帝(牛さん)の策略で寝起きの闇医者によって指を切断されかけた翌日、出張の目的である工場監査を実施した。 ↓これまでのあらすじ ホテルから工場までは車で30分程の距離だったが、永遠に感じた。 もちろん道など舗装されておらずディ○ニーランドのインディ・ジョーンズ並みに揺れる車内、二日酔いの脳味噌はシェイクされ頭痛と吐き気にまみれながらもひたすら遠くの山を見ることで心を落ち着かせていた。 昨夜のことを心配してか、助手席の工場長が振り向いて何やら話しかけてきたが、口を開け

          絶望の中国出張記#3 中国の地方工場とその実態

          絶望の中国出張記 #2 無限飲酒編~緊急搬送~

          悪夢の夜が始まった。これまでの経緯↓ 人生で忘れない夜は?と聞かれたら間違いなくこの夜を思い出す。 前回、始皇帝から宴に呼ばれた僕と岡部さん、通訳のミンミンさんは夜の7時ホテルの宴会場に向かった。 そこで我々を待っていたのはザ・中華料理な円卓とその上を埋め尽くす料理、そして中央に鎮座する双対の赤い馬だった 既に工場含むマネージャー一同が待っており入室と共に歓迎された。 正直、悪い気はしなかった。 こちらとら社会人3年目、飲み会の度に上司や先輩へ酒を注ぐ日々だ。こういう時

          絶望の中国出張記 #2 無限飲酒編~緊急搬送~

          絶望の中国出張記 #1 始皇帝との出会い

          まだコロナの影など微塵も感じなかった2016年、社命により中国へ5日間、出張することになった。 この話は中国の奥地で始皇帝と出会ったことで人差し指欠損の危機に陥り、酒で脳味噌が溶けた状態で三葉虫の化石と中華国家機密と共に帰国するまでの四泊五日、絶望の出張記である。 当時、入社3年目だった僕はまぐれで大型案件を受注したが、製品の外注先である工場は中国の奥地にあり、一度監査に行く必要があったのだ。 コースとしては、新規外注先監査→現地にある子会社視察→既存の外注先視察の3地点

          絶望の中国出張記 #1 始皇帝との出会い

          揺れるBIRTH DAY、大人とは。

          あと1時間でまた1つ歳を取る。 30歳まであと一歩のところまで行くことになる。 月並みな表現だけど自分が20歳の時にはアラサーなぞおっさんと思っていた。 調べてみると、坂本龍馬が海援隊を結成したのも、ミケランジェロがダビデ像を作ったのも、孫悟空がセルの自爆に巻き込まれて死亡したのもこの歳らしい。 むかし先輩の結婚式に参加してどこか遠い未来の出来事の様に思っていたけど、気が付けばその歳をとっくに通り過ぎていた。 それどころか、自分の好きな映画・漫画・アニメの主人公も既に後輩

          揺れるBIRTH DAY、大人とは。

          「花束みたいな恋をした」に見る木綿のハンカチーフの余白

          世間が鬼滅の刃やらエヴァの最新作に沸いている中「花束みたいな恋した」を観に行った。 実は観てから何週間か経っているけど、これまで自分の中でずっと余韻が残っていることに驚いている。 なぜだろうと自問自答したところ答えが出た。 この作品は誰にでも、どの世代にも起こりえる事象をテーマとして取り扱っており、しかもアラサー世代に直撃する固有名詞を中心に全力でぶつけてきたからである。 突然だが、皆さんは木綿のハンカチーフという曲を知っているだろうか。 太田裕美が1975年に発表し

          「花束みたいな恋をした」に見る木綿のハンカチーフの余白