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てぃくる 788 見果てぬ夢
俺は今、大勢の聴衆を前にして大演説をぶちかましている。誰もが俺の一言一言に真摯に耳を傾け、熱狂して賛同の声を響かせている。
そうだ。万物は今、俺の足下にある。俺は全ての者に支持され、担ぎ上げられ、まさに頂点を極めようとしているのだ!
今こそ、俺の人生の春!
何もかも、俺の足元にひざまずくがよい!
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「なあ」
「ああ」
「どえれー勘違いしてるやつが一人おるなあ」
「俺たち、揃って抗議にきたんだけどな」
「あいつの言い訳聞いとっても埒が開かん。もうはしご外すか」
「一人で好きなだけしゃべっとったらええよな」
☆ ☆
支持率が五割の時。
為政者は、五割もの人に支持されていると考える。
残りの五割に拒絶されているとは考えない。
もっとも。
支持率が十割ならいんちきだし。
支持率がゼロなら論外だ。
誰がどんな夢を見たところで、それは結局見果てぬ夢なのだろう。
巣分かれの蜂の見る夢果てしなし
(2021-04-24)