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てぃくる 292 ことわざ木っ端微塵

 ことわざ。
 史実などを元にして、処世訓を分かりやすく表したもの……のはずなんですが。そりゃあ何千年か前の出来事を雛形にしたんじゃ、経年劣化しますがな。分かんない、理解できない方がむしろ当たり前です。
 処世訓としての中身やその価値が時代と共に変化しますからねえ。ことわざイコール生き方の最大公約数では、必ずしもありません。はい。

 ということで、定番のことわざがとんでもないことになっているようです。どれどれ……。


画竜点睛を欠く
「我流で先生を描く」

天網恢恢疎にして漏らさず
「天丼蟹缶ソースにしてもらった」

紺屋の白袴
「今夜の勝負パンツ」

待てば海路の日和あり
「待て、バカ! 色の火より愛!」

亀の甲より年の劫
「彼の子よりトシの子」

馬の耳に念仏
「ママの耳にぶつぶつ」

門前の小僧習わぬ経を読む
「儲ける小僧寿司なら今日を読む」

まず隗より始めよ
「まずい貝料理はだめよ」

旅の恥はかき捨て
「耽美の味はかき揚げ」

羹に懲りて膾を吹く
「夏物に凝って生足を拭く」

衣食足りて礼節を知る
「一食足りんくて冷麺の汁」

三尺去って師の影を踏まず
「三者腐って死の影を踏むとまずい」

朱に交われば赤くなる
「朱肉マジあれは赤くなる」

李下に冠を正さず
「理科二科目は無理。ヲタだけっす」

人間万事塞翁が馬
「人参棒々鶏最後が旨煮」

転石苔を生ぜず
「全盛期、コロッケが生ジャズ」

九仞の功を一簣に虧く
「求人の子を一気に欠く」

水清ければ魚棲まず
「水樹良ければ、お勧めはまず……」

女三界に家なし
「オーナー三回言えなっしー」

鶏口となるも牛後となる勿れ
「恵子、盗るもん。午後隣になる彼」

鰯の頭も信心から
「いい。わたしのタマも新人だから」

悪事千里を走る
「ジャグジー、銭湯に入る」

三つ子の魂百まで
「美津子の騙しは悪魔だ」

艱難汝を玉にす
「かなん。何時かたまにスルー」

一を聞いて十を知る
「位置を聞いて、自由を知る」

(センパーベゴ)


赤貧洗うが如し
「赤ふん洗うが臭い」


間違いが認められると間違えて
 間違うやつと間違わすやつ

(2017-01-20)

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