てぃくる　９０７　のんびりできない

「春なんやから、のんびりさせてほしいんやけどなあ」
「忙しないのう」

「仕方ないわ。ぼやぼやしてるとすぐむしられてしまうさかい」
「草取りのおばちゃん、まめやからな」

「むしってもむしっても生えてきよるってぼやいとったな」
「生えても生えてもむしられるって、俺らがぼやきたいわ」

「はわわわ。それにしてん、ちょー眠い」
「ああ、むっちゃ眠い画像や。ほんまに」

ほっとけや！

　まあ、カタバミ相手にむきになったところで仕方ありません。
　腹立ち紛れにわたしがむしらなくても、まじめなおばちゃんがきっちりむしってくれるでしょう。

　ちなみに、カタバミのような顔をしていますが、外人さん。
　おそらくオッタチカタバミじゃないかと。背が高く、花柄が立たずにシャンデリアのようにやや散開、下垂するところが、地を這うカタバミとは違います。むしるのは、こっちの方がずっと楽です。

　草丈がみるみるうちに高くなる
　　私はむしろ低くなるのに

（2022-05-14）

Lemon Yellow　by HAAS