てぃくる 141 ふさふさ
植物の世界には、まだまだ謎が多く残されています。
たとえば……。
最下位であっても、イチイ。
逃げられないのに、トウヒ。
待てないのに、マツ。
過ぎてないのに、スギ。
胃も腸もないのに、イチョウ。
ちっとも黒くないのに、カラスウリ。
母乳は出ないのに、ネコノチチ。
黒く書いても、シロモジ。
熱々でも、ヒエ。
木村さんが作っても田中さんが作っても、エンドウマメ。
知ってても、シラン。
耳が無くても、キク。
成長止まってても、ノビル。
金を借りたのに、カリン。
何も運べないのに、ハコベ。
そして。
こんなに青々ふさふさなのに
シラガゴケ!
あ。
ふさふさは関係ありませんでしたね。ついやっかみが混じりました。
ホソバオキナゴケ。
シラガゴケの仲間で、よく似たアラハシラガゴケとともに山苔と呼ばれます。社寺の苔庭構成メンバーの一つで、特に珍しい苔ではありません。
乾燥に比較的耐性があり、乾くとより銀髪らしくなります。白髪苔と呼ばれる所以ですね。
やはらかき苔踏むなかれ春伽藍
(2015-04-10)