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てぃくる 1073 擬態
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「俺ら、鹿のうんちに化けてるけど、なんで?」
「さあ。誰か知ってる?」
「知らーん」
「じゃあ、成り済ます意味ないやん!」
「まあねー。じゃあ、変装やめるかー」
「んだねー」
「って、どうやってやめるんだ?」
「さあ。誰か知ってる?」
「知らーん」
以下、延々と繰り返し。
◇ ◇ ◇
擬態。何かに成り済まして危険を避けたり、チャンスを増やしたりすること。アブやガがハチに擬態しているのはよく知られています。毒のある生物に似せる、とかもよくあります。ただ、擬態がどこまで有効かはケースバイケースでしょう。
有毒なオオアブラギリの実が鹿のうんちに化けたところで、あまり意味はないかなあ。せいぜい、わたしのバカ話のネタにされるくらいで。ええ。
オオアブラギリの実の中には大きな種子が入っていて、種子から絞った乾性油(桐油)は塗装剤などに用いられます。画像のように果皮が黒く腐らないと中身が取り出しにくいので、見てくれが悪い画像の状態が収穫適期。うんちに化けても、わたしは騙されませんからね。
串刺しの林檎腐らず乾き切る
(2023-11-28)
ミミック by ReoNa