てぃくる 706 ぼろぼろ
あのね
ぼろぼろでも生きてるんじゃなくて
生きてるからぼろぼろになるの
☆ ☆
セイタカアワダチソウで吸蜜していたキバネセセリ。おめめがくりっと大きくて、とてもかわいいです。
でも、ご覧の通りで羽はぼろぼろ。羽の傷みが飛べないほどひどくなれば、蝶の終(つい)になるのでしょう。羽が傷むのを気にして飛ばなければ、最初から生きていないのと同じ。ぼろぼろになるまで羽を駆使することこそが、この蝶が生きる意味なんですよね。
それは。この蝶に限らず、わたしたちも同じじゃないかなあと思うのです。一度きりの人生をぼろぼろになるまで生き切る、かあ。
できるかなあ……。
(2020-08-09)