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てぃくる 966 変わるもの、変わらぬもの
色を変えて 新たな季節を告げ
変わらぬ色で 頑なに今を守る
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スラッシュマツの樹皮に取り付いたナツヅタの葉が、きれいに紅葉してきました。無骨な灰褐色と鮮やかな紅葉の取り合わせは、変化というものの面白さと哀しさを同時に教えてくれます。
ずっと変わらないように見える樹皮ですが、そんなことはなく。外側から順次剥がれ落ちていきます。樹皮に取り付いていれば、蔦の足元がいつの間にかぐらぐらになるんです。
樹皮が平滑な木では幹の周りが蔓だらけになりますが、樹皮が剥離しやすいスラッシュマツに永続的にくっつくのは難しいわけで。蔓切りされず、引きずり下ろされて終わりという雑な扱いをされます。まあ、雑な扱いだからこそ、毎年こうやって美しい対比を鑑賞することができるんですけどね。
もう少ししたら蔦が落葉し、そこに蔦があることすら意識されなくなります。変化を拒む冬の眠りの間、マツとツタは何を夢見るのでしょうか。
寒林や何かを背負いみしと云ふ
(2022-11-14)
Valley Winter Song by Fountains Of Wayne