てぃくる 880 ひとりしかいない
世界が 壊れた時に
ぼく一人しか いなかったんだ
世界を 元に戻しても
結局 ぼく一人なんじゃないだろうか
ひとりになりたい時には 有象無象人がいて
ひとりになりたくない時に ひとりになる
誰かの声が 聞こえる
それが 冬ってことなんだよ
◇ ◇ ◇
枯れ木を蹴っぽったら、中からアリが一匹這い出してきました。
ええ、一匹だけです。
目が覚めたのが彼女だけだったのか。生き残っていたのが彼女だけだったのか。わかりません。
でも、一匹だけ。
トゲアリのワーカーかな。他のアリの巣に侵入し、女王アリを噛み殺して巣を乗っ取る労働寄生をやらかすえげつないアリです。
でもワーカー一匹では何もできません。わたし一人では、君に何もできないようにね。
独りの俺の布団は嫌う冬の猫
(2022-02-02)
Only Lonely by Hootie & The Blowfish