てぃくる 854 ぼくは ちがう
こんぺいとうはあまいけど ぼくはあまくない
はりせんぼんはちくちくだけど ぼくはちくちくしない
わたはやわらかいけど ぼくはそんなにやわらかくない
いそぎんちゃくはてをうごかせるけど ぼくはうごけない
あめがふったらうれしいけど ぼくはわらえない
からからにかわいたらかなしいけど ぼくはなげけない
きみらにふみつけられたらいたいけど ぼくはたえる
きみらがえらそうにするずっとまえから ぼくはいる
きみらがえらそうにできなくなっても ぼくはつづく
一雨で緑を取り戻す苔緑。瑞々しい姿からは、乾ききっていた頃のことを思い出せません。
ここまでタフにはなれないけれど、わたしたちは彼らを見習わなければならないのでしょう。
木々の葉に絵を描く秋の筆青し
(2021-11-29)