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てぃくる 393 巨

大きくなれば 足元が見えない
手を広げれば 脇が掻けない
虫を避ければ 独りが寂しい
長生きすれば 世に残される

それでも 僕は 
昨日をまとい 今日を通り抜け 明日を生きる


 クスノキ

 日本の暖温帯でよく見られる樹木の一つです。森林の構成種というより、人里に近いところに孤立もしくは斑状にぽつぽつ生えることが多い木。御神木として保護されるためか、神社や寺の境内に大木が残っていますね。

 クスは巨大になるだけでなく、とても長命です。現存している巨木の中には、数千年経ていると推測されるものもあるようです。画像のものは胸高直径が50センチ以上、樹高も20メートルをはるかに越していますが、これでもまだまだ子供でしょう。

 足下にいるわたしは、ひたすら見上げるしかありません。

(2018-02-26)

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