
てぃくる 362 ビーナスの誕生
「なんのまね?」
「ビーナスの誕生」
「貝殻の上に立ってるあれ?」
「そう」
「こんな貧相なビーナスがあるかいな」
「しゃあないやん。貝殻が貧相なんだもん」
「真珠じゃあるまいし。貝殻依存はないでしょ」
「いいの。ほどほどで。美しすぎるとろくなことないし」
「美しくなってから言え。ぼけ」

平和ですね。
オガタマノキ
モクレンの仲間ですが、常緑で木が大きくなり、その枝先の方にしか花が咲かないので、なかなか花を見ることが出来ません。しかし、結実したあとの花穂が折れて地上に落ちているのを時々目にします。割れた袋果の間に、ピンク色の種皮に包まれた種子が見えますね。
落ちてしまったらタネをばらまけないんじゃないの? 心配ご無用。肉質の種皮は鳥の大好物なんです。ついばまれて、いつの間にか殻以外なくなっています。
☆ ☆
「ということで。ビーナスは、ぴーこちゃんのエサになるみたいよ?」
「ええーっ?」
(2017-11-21)