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てぃくる 588 黒くていいこともある

「俺は腹が黒いんじゃない! 鼻が黒いんだよ!」
「それって、いいことなの? 悪いことなの?」
「どっちでもねえ!」

(ツブカラカサタケ)


 ま。そうですよね。何色かっていうのは絶対的な事実であり、好悪や善悪とは一切関係ありませんから。
 あまりいいイメージを持ってもらえない『黒』でも、その全てがマイナスの代表として使われているわけではありません。

 目が黒いうちは。
 生きている間はという意味ですから、生存の証として黒が使われています。

 黒髪。
 年を取れば白くなるか抜けてしまいますから、黒髪は若さや健全性の象徴でしょう。

 黒字。
 商売順調ということですね。

 お坊さんの袈裟や礼服の黒は、落ち着いた高貴な印象を与えます。
 墨書の黒は、書き記すことの原点。未だに他の色で代替されることはありません。

 そんな風に。黒に押し付けられた固定イメージにとらわれず、いろいろな側面を楽しむ余裕が欲しいなあと思う、この頃です。それこそが「心に色を乗せる」ということじゃないかなあと。


赤緑黒 葡萄の色も様々に

(2019-08-30)

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