てぃくる 565 えねるぎー
「どこを見てるの?」
「どこも見てないよ」
「なんかさあ。あんたって、エネルギーはあるのに使わないで、ただ無駄に燃やしてる感じ」
「ふうん」
「なんかに使おうと思わないわけ?」
「何に使おうか考えることに、エネルギー使ってるんだ」
「実行は?」
「すること決めた時にはエネルギー切れ」
「なんだかなー」
熱量があっても、それがきちんと器に収まらない限り評価されない。
エネルギーには、そういう側面があるかもなあと。
炎のように、形を与えなくても使えるエネルギーがあるんですけどね。
ああ。
ノウゼンカズラの鮮やかな赤い花がどうしようもなくぼけぼけなのは、花のエネルギーが足りないせいではなく、わたしに撮り直すエネルギーが足りないせいです。
(2019-07-11)