お笑いライブ写真撮影講座①ライブに適した設定で撮るには?
お笑いライブの写真撮影OKタイム。
スマホのカメラで撮影される方が大多数ですが、中にはデジタルカメラや一眼を持ち込まれる方もいらっしゃいます。
どうですか?
今の自分の写真に満足されていますか?
「何でお金出してカメラを買ったのにうまく撮れないんだろう」って思ってませんか?
そんなカメラ初心者の方に読んでほしい記事です。
まず、
写真を上手く撮るのに大事なことってなんだと思いますか?
正解はずばり!
「芸人愛」!
…ではありません。
カメラの設定を一つ一つ理解することです。
せっかく芸人が好きで、ライブが好きでカメラを買ったんですから、
その力を引き出さないともったいないじゃないですか。
そのためにまずは…
オートで撮るのをやめましょう!
だいたいのカメラには撮影シーンを問わず明るさや色を自動で調整してくれる「おまかせオート」的なモードがあります。
すごく楽だし何も考えずに撮れていいはいいのですが、そうやって撮れた写真は…
あれ!色が変!なんか暗い!
なんかめっちゃブレた!明るすぎ!なんで!
…という風に
失敗写真を量産する原因の一つになります。
せっかくのシャッターチャンスだったのに見直したらイマイチな写真ばかり…そんな経験はありませんでしたか?
きちんとその環境に応じて設定をコントロールできれば
実際に目で見たかのように、鮮やかに写真を残すことが出来ます。
何よりも写真のクオリティが安定します。
(画像はあくまでもイメージです。私は4~5年前オートで撮りまくって使いようのない写真を量産していました)
私も趣味で写真撮ってるだけなので
めちゃくちゃ上手いかって言われると自信はありませんが
できるだけ分かりやすくコツをお伝えします。
そのため色々端折った言い方になっちゃうかもしれませんがご了承ください。
今の写真に満足いっている方や、カメラの各種設定を理解されてる方は読まなくて大丈夫です。本当に基本的なことしか言わないので!
設定は大きく分けて2つ。
①露出に関する設定
・シャッタースピード
・絞り
・ISO感度
→ブレ、ボケ感、明るさをコントロールする
②色に関する設定
・ホワイトバランス
→照明による色の影響をコントロールする
①露出に関する設定
まずは「M(マニュアル露出)モード」にして、各種設定をライブ撮影に適した数値に変えていきます。
私はだいたいシャッタースピード:1/200 絞り:F4 にした上で
ISO感度はその会場の照明に合わせて撮っています。
なんのこっちゃ?だと思うので説明していきます。
・シャッタースピード
シャッタースピードとは、シャッターが開いてる時間のことで、写真の「ブレ」をコントロールする数値でもあります。
1、1/10、1/20…という数値で表記されていて、1/200の場合200分の1秒の間シャッターが開いてるよ、ということを表します。原則、スポーツなど動きの速いものはシャッタースピードを早くして撮ります。
シャッタースピードが写真に与える影響について理解できましたか?
実際にシャッタースピードを上げて撮った写真がこちら↓
こんな風に、シャッタースピード1/200だと
動きの速い被写体でも静止して見える写真になります。
シャッタースピードが遅いと、手の揺れも写真に反映されてしまうため、手ブレが多くなりがちです。また、シャッターを切った瞬間被写体が動くことで生じる被写体ブレも発生してしまいます。
一般的に手ブレの発生を抑えることのできる目安のシャッタースピードとして、1/(焦点距離)秒と言われています。
要は被写体にズームすればするほどシャッタースピードは早くしておいた方がいい、ということです。
(焦点距離について詳しくはこちら)
ライブは出演者が激しく動くので1/160~1/200ぐらいがちょうどいいのかなというのが個人的な感覚です。
ゆったりしたトークライブなら1/100でもいいかも。
シャッタースピードに関してニコンのHPがいい作例いっぱいあるので
よく分からなかった方見てみてください!
また、シャッタースピードが長ければ長いほど、カメラのセンサーに入る光は多くなり、短ければ短いほど光は少なくなります。
シャッタースピードを遅くすると写真の露出は明るくなり、早くすると暗くなります。
大丈夫ですか?ついてこれてますか?
なんとなくで理解してもらうだけでも全然いいです!
とりあえずブレが気になる時はシャッタースピードを触ろう、ぐらいに覚えて下さい!次いきます!
・絞り
絞りとは、レンズを通る光の量を調整する機構のことで、F値ともいいます。ボケ量をコントロールする数値です。
この場合のボケというのはボケツッコミのボケではなくて、背景や前景のボカシです。
F値を下げると一眼っぽい背景を大きくボカシた写真を取ることができ、逆にF値を大きくすると背景までしっかりピントの合う写真を取ることが出来ます。
とはいえライブ写真だと背景ボケとかそこまで気にしなくていいのでいつもF4ぐらいで撮っています。
被写体までの距離にもよりますが、そのレンズが設定できる一番低いF値に設定しておいて問題はないと思います。
が、レンズによってはズームすると絞りが変わるものがあります。
例えばこのレンズ、望遠(ズーム)側135mmの時はF5.6、広角側18mmの時はF3.5。つまり、ズームすればするほど暗くなっていきます。
その時はISO感度オートにするか、F5.6に設定してF5.6固定のレンズとして使うか…という風に工夫するしかないですね。
シャッタースピードと同じ用にF値をいじると、露出が変わります。
F値の数字が小さいほど多くの光を取り込み、数字を大きくすると取り込む光の量は少なくなります。
F値を下げると写真は明るくなり、上げると写真は暗くなります。
シャッタースピードとF値を決めたら次はISO感度を決めましょう。
・ISO感度
ISO感度を上げると明るくなり、下げると暗くなります。簡単ですね。
上げすぎるとノイズが乗りやすいので要注意なのですが、
どうにもこうにも暗くてISO感度を上げないといけない環境もあります。
このように暗い場所でISO感度を上げた写真はノイズが乗りがちです。
とはいえライブ中はずっと照明がついているので
ここまでISO感度を上げないといけないことは基本ありません。
先述の通り
・シャッタースピードを遅くすると写真は明るくなり、早くすると暗くなる。
・F値を下げると写真は明るくなり、上げると写真は暗くなる。
この辺は自分でカメラを触ってみて感覚で覚えてもらう方が早いのですが、シャッタースピードと絞りを設定しただけだと暗いままな写真をISO感度で適正な露出にするイメージです。
あくまでも私のやり方なので、違うぞ―って人もいるかもしれません!
皆さんのいいやり方教えて下さい。
こうすればブレも防ぎつつ、適正な明るさで写真を撮ることが出来ます。
シャッタースピードの他に手ブレを防ぐコツとしては、
液晶モニターではなくEVFを覗いて両腕とおでこの3点で支えるようにしてカメラを構えると安定します。この時、脇はしっかり締める。
次はホワイトバランスの設定です!続きはこちら↓
※写真撮影OKのタイミングはライブによって違うので主催者のアナウンスに従って下さい!他のお客さんの迷惑にならないようにマナーを守って撮影しましょう!
こんな写真撮ってます。よかったら見ていって下さい