ある日突然、旦那さんが仕事を辞めた。
3日前の朝、
「ちょっとマネージャーと話してくる」
と家を出た旦那さん。
2時間後、帰宅した旦那さんが
「仕事辞めるわ」
と言った。
少し、いや、だいぶ前から転職をしたいと言っていた旦那さん。
生後5ヶ月の娘がいるのに、朝10時に家を出て、帰宅するのは26時。
残業代はなく、人手不足の飲食店ではよくあるブラック企業のような会社。
旦那さんは仕事前には毎日溜め息。
無理して笑って行ってきますと言う。
帰宅してご飯を食べると座ったまま寝てしまう。
本当に疲れているはずなのに、夜中娘が泣くと抱っこしてくれて、おむつ替えまでしてくれる。
休みの日には、娘をお風呂を入れてくれたり、夕飯を作ってくれたり。
いつも一人で育児させてごめんね、とたくさん家族サービスをしてくれる。
正直ずっと一人で育児や家事をするのにも、わたし自身限界がきていて、体調が優れない日のほうが多くなってきて、あと数時間でいいから家にいてほしいと何度も願っていた。
そんな日常の中で、突然仕事を辞めてきた旦那さん。
次の仕事も決まっていないのに、家族もいるのに、仕事を辞めてきた旦那さん。
それでもなんだか嬉しかった。
こんな日常に終わりがくることがわかり、先のことなんてわからないのに、何故か安心した。
何よりも旦那さんがこの3日間、ここ最近では見られなかったくらい輝いている。
この企業もいいんだけど、ここもいいんだよね、と楽しそうに転職活動をしている。
とても嬉しい悩み事。
わくわくするような悩み事。
そんな旦那さんを見ているだけで、わたしはとてもハッピーになり、そんな2人を見て娘もにこにこ笑う。
あぁ、これが幸せなんだな、と実感した。
安定した収入よりも何よりも、旦那さんがキラキラ輝いていてくれること。
それがわたしや家族にとっての1番の幸せにつながる。
旦那さんがキラキラしているだけで、お金なんてなくたって家族に笑いが増える。
これからもそんなふうに生活していたいな。
まぁその前に、転職活動頑張ってもらわんとな!(笑)
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