君たちは「どう生きたか」 その5

今気付いたけど、わかりづらいですな、このタイトル。きっかけは「アリスとテレスのまぼろし工場」について見た感想の延長です。

ずっと気になってたので、まだ誰も書いていないようなネタをひとつ。
2014年に放送されたTVアニメ「selector infected WIXOSS」から始まる一期、二期(spread)のは大好きでリアルタイムで、録画して何度も見た。シリーズ構成は岡田磨里氏。
そして2016年に劇場版(destructed)があったけど、それは気付かないままに、後で円盤買って見た。
端的に表現したら、このアニメは久野美咲さん演じる純真爛漫な幼女の「タマ」と、主人公「小湊るう子」の恋愛にも近い濃密な友情物語だったと言えるかもしれない。わかりやすく言えば百合モノとか言ってもいいだろうけど(でもなんか違うとも思うが)。
細かいところは省略するけれど、TVアニメだけ見てたら、「るう子」は「タマ」と出会い、物語の中で別離し、その間に恋焦がれるように再会することを願ってた。お互いに。そして、TVアニメの最終回のエンディングではタマの「人間化」したワンカットの止め絵のような挿絵で幕を閉じた。まるで、るう子とタマが再開したかのような場面を匂わせ、思わせるような感じで。
それで、ある程度個人的には視聴者としては満足した気がしたけれど、劇場版では主人公るう子の過去が描かれ、そしてラストシーンに「タマ」との涙の感動的な再会を描いてくれるわけだけど、るう子が滝のように流すうれし涙を「タマ」が舐め取って、そして二人が仲睦ましくとても幸せなツーショットを見せてくれて、それを見てる視聴者としは、嬉し涙を流すわけだった。

そんなシーンを思い出さずにはいられない、この「まぼろし工場」の正宗君が睦美への恋の感情から流す複雑な涙を、久野さんの「いつみ」ちゃんが舐めとるシーンってのが、このセルフオマージュみたいに感じたわけで。
それを見て「お前もやっぱりオスかよ」の睦美が言うCMシーンでもあるわけだけど、誤解ではあるけれど、重要なシーンであったと思うわけで。

一つ間違えればあんなことになりそうな(何が?)のにも見え、とても興味深いシーンでもあったと、勝手に思ってるわけでした。



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