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湯気(超短篇小説)

コーヒーの湯気がハテナマークに見えた。
コーヒーは何に疑問を持ったのだろうか?
「ここはどこ?」
「なんでここにいるの?」
あるいは「私を飲むのは誰?」
そんなことを考えているうちに、湯気は消えてなくなった。
コーヒーはすでに冷めていた。
季節もやっと寒くなってきた。

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