光の帝国と闇の住人(マグリット『光の帝国』を見て)《詩》
光は夜を呼び覚まし
闇は昼を目覚めさせる
太陽は闇に飲まれ
夜は昼に沈んでゆく
瞳に「非」の字を貼り付けるだけで
脳は現実を見失い
時間は重さへと変わってゆく
闇の住人に太陽はいらない
命の灯火があれば
現実を見ているつもりになれるから
それでも太陽は光を降り注ぐ
手遅れになることを恐れているのだ
光は夜を呼び覚まし
闇は昼を目覚めさせる
太陽は闇に飲まれ
夜は昼に沈んでゆく
瞳に「非」の字を貼り付けるだけで
脳は現実を見失い
時間は重さへと変わってゆく
闇の住人に太陽はいらない
命の灯火があれば
現実を見ているつもりになれるから
それでも太陽は光を降り注ぐ
手遅れになることを恐れているのだ