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ゲーム好きな少年たち(超短篇小説)

大人たちの嘆き

「最近の子供たちはゲームばかりして、世間の役に立とうと思っている者など一人もいないのではないか。私たちの時代は若い者は自分の命を捨てでも日本を守ろうとしていたというのに」

そして10年後、戦争が始まった。
日本は連勝に連勝を重ね、敵国に勝利した。
中でも一番活躍したのは昔ゲームばかりしていた若者たちだった。
戦争は今や、国内にいながら無人飛行機を飛ばし、あるいはロボットを操縦し、いかに敵国を倒すかといったように、コンピューターをうまく操った国が勝つ時代になっていたのだ。

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