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次へ(詩)

縮こまった世界で分子と分子がぶつかりあう。

時計の針に引きずられるままに、流れる時間にしがみついていたって、思いどおりの行き先へなど辿り着けるわけがない。

タイムリミットぎりぎりの優柔不断、
胃の圧迫感、
不安の吹きだまり、
広がる波紋の行き止まり、
エネルギーの凝縮、そして内部崩壊。

エネルギーを噴出しろ。
消化不良の内臓を突き破れ。
廃棄物になるまで魂を吹き上げろ。
次につながらない今など灰にしてしまえ。

化石になるな。
歴史になるな。
縄を断ち切れ。

浮遊した命の揺らぎが風になる。

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