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【詩】go beyond/夏の気配

羽化の気配を シャツの裾に隠して
走り出せ 夜明けにはまだ遠い

眠ることを恐れるより
夢に溺れる事に怯えていたい
優しさに足を取られたら
踏みならせ その泥水を

いつか真夏の夜空に 冬の星座を探したね
何光年だって 心は駆けてゆく
冬の最中に 夏を思うように

ハロー、聞こえていますか
いつかの僕だった君
電波は届かなくたって
想いは宇宙を渡っていく
いつか握手をしよう
力尽きて倒れた後に

走り続ける僕らの季節は
巡る 巡る 巡り続けて 
また夏を連れてくる

ハロー、いつかの君
鼓動は届いているかい
走れ。夏はもうそこだ

20220521夏の気配


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