Day.14 読むこと書くことのバランスの話。
一般的に、読むことや聴くこと、観ることなど、自分が受け手になる作業や行動はインプットと呼ばれ、反対に、書くこと、描くこと、歌うこと、創ることなど、自分を表現する動きはアウトプットと呼ばれる。
いつかは覚えていないけど、このインプットとアウトプットという表現をはじめて知ったとき、なるほどな、と思ったのを覚えている。自分の中に蓄積されていくからインプット。自分が発信していくからアウトプット。わかりやすくて良い。
ただ、この表現はあくまでたとえなのだ。インとアウトという言葉を使うけれど、どれだけ発信したり想像力を使ったところで、蓄積されたものが出ていくわけではないし、枯渇しない。
それはわかっているのだけれど、わたしの場合、どちらか一方になるとバランスが悪いのかもしれないなと、この週末に気が付いた。
ここ最近は書くことに注力していて、文章をつくることや思いを言葉にすることの練習に、このnoteを使ってきた。それ自体はとても楽しいし、毎日「書きたい」と感じるようになっている。
その一方で、この週末は「書きたい」よりもとにかく「読みたい」が勝っていた。土曜日の朝、本棚にあった本を再読しはじめ、2日間で3冊読み終えた。久しぶりに貪るように読んだ実感があって、読み終えたときには満腹感すら覚えた。
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「デザインするのにMPを使うから、それを回復するには他の人の美術作品を観たりするのが案外一番良かったりするんだよね」と、職場のデザイナーが前に言っていた。
わたしの場合「書く」ことにMPを使うから「読む」ことでMPを回復させているんだろう。
わたしは本職でもないのでそんな大それた話ではない。とにかくアウトプットを重視しがちだったけど、やっぱりインプットすることも大事にしたいな、と思った話。
でも書いてなかったから今日の文章はあんまり気に入ってない。
バランスってむずかしい。
おわり。