トンニャンシリーズとは＃５　20年の時を経た再開

2022年3月29日 01:00

トンニャン‥‥‥（ルシファーいわく）男でもなく女でもなく、生を超越した存在。この世の始まる前から存在し、この世の終わりの後も存在する。静観するもの。

この「天使チェリー」から始まる学園生活は長く、様々事件や、ここで悪魔皇太子リオールも登場したりするのですが、夏休みごとにそれぞれ、いなくなって（天上界や魔界に帰っている）また戻ってくる、の繰り返し。
ハイスクールを卒業するまで、SF的な話から恋愛話をはさみつつ、卒業まで人間界にいます。
三回シリーズになっていますが、最後は三人が本来の姿に戻って、親しくした友人たちと別れてそれぞれが消えていきます。

この後、阿修羅王にある、（アスタロトの＃１～＃５）アシュラが少女として人間界に現れる物語や、トンニャンとアシュラの物語を少し書きました。
もちろん当時、トンニャンの話だけではなく、いろいろな物語を描いています。
（サスペンスとホラー以外は、どの分野も描きます）
ネタ帳にたくさんネタがあっても、書く時間が無くなるのもこの頃です。

それから約20年間、私は筆を折ります。
頭の中に浮かんだネタを、ひたすらネタ帳に残しながら、もう作品化できないかもしれない時を過ごしました。

私が再度ペンを持つのは、2000年4月、初めて、文章を勉強したいと思い、思い切って点丸段落からと決心して、カルチャーの門を叩いた時からです。

それでも、家庭の事情や仕事等で、通っては何ヶ月、何年と休み、なかなか先には進めませんでした。
そして、やっと2006年、私は「阿修羅王」(アスタロト公爵の1~5)という、

一話が原稿用紙にして約20ページの作品から、このトンニャンシリーズを再開するのです。

コーラは悪魔皇太子妃となって、悪魔皇太子リオールの妻になっていたし、かつては婚約していたクビドとチェリーも結婚しています。

（かつて悪魔皇女サ―ティは、ちらっとしか出て来てません。
正直、まさか、こんな深い思いが彼女にあったとは、子供の頃は知りませんでした）

そうそう、子供頃はクビド➡キューピットと書いてましたが、読みを変えました。
ウェヌス➡ビーナスでした。
ギリシャ神話、ローマ神話の神々が登場しますので、ミカエルは軍神マルスのイメージが強かったです。

また、ルシファーはもともと「サ〇ン」という名前でしたが、これも天使時代の名前・ルシファーのままにしました。

サ〇ンとは、調べると意味がたくさんありまして

①大天使ミカエルと双子のルシファーは、神と悪魔の戦いで突然裏切り、双子のミカエルと闘い、ミカエルの剣で翼を貫かれ堕天し、大魔王となった。

②堕天使サマエルが、魔界で大魔王となった。

③サ〇ンという悪魔が、魔界にもともと存在する。

④悪魔全体をサ〇ンという。悪魔＝サ〇ン

私は2006年に、続きを書き始めた時、あらためて調べて、①の説で物語を作ることにしたのです。

これが長い長い物語、トンニャンシリーズの簡単なご紹介です。

また、いろいろ、裏話を書いていきますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m

追伸
これも20年の時を経て、再開した時に気づいたのですが、この物語の、昔、書いた人間界のお話。

トンニャンと出逢う「アン」
コーラと出逢う「トム」
後の天使チェリー編の「アリス」
聞いたことはありませんか。
文学を志す者なら、一度は通ると言われる名作の主人公たち。

昔の私は、何も考えて無いのです。たまたま、その名前でした。
20年後に再開してから気づいて、驚きました。

（小六の時に描いた漫画「ムーンシティストーリー」には、「ジュディヌ」「オメリア」「リッツア」という少女が出てきますが、これは台風の名前から付けました。本来の私は、もともとは、聞いたことのない変わった名前が好きでした。
どうしてトンニャンに関わる代表的な人間の名前が、平凡でありがちなのか、自分でも不思議に思っていました。）