白鳥の湖🦢(SWAN LAKE )BALLET🇭🇺
今日は…
リスト音楽院の先輩と
オペラ座(ハンガリー国立歌劇場)で
バレエ「SWAN LAKE」(白鳥の湖)を
観劇させていただきます…🦢✨
今日の演目では
1階席の中央のお席を
譲っていただけるという
幸運に恵まれ…✨
すごく
ワクワクしています…♡
会場には
たくさんのお客様の姿…✨
1階席のお客様は
他の階に比べて
ドレスアップされている方々
が多く…💎
女性達は…
カクテルドレスやような
華やかなお召し物や…
美しいラインの
ヒールのパンプス…
髪型やメイクも
とってもエレガントです…💄
男性達は…
仕立ての良い
お洒落なスーツ姿…👔
1階のクロークに
コートを預けておられる姿が
まるで…
映画のワンシーンのようです…📽️
お席に座ってみます…
わぁ✨
目線と同じ高さにある
舞台が
とても近く感じます…✨
頭上には…
遥か上の方に
丸天井の美しい絵画が見えます…💦
18時…
いよいよ開演です…✨
「白鳥の湖」は…🦢
1877年3月4日
モスクワの帝室ボリショイ劇場で初演された
全4幕のバレエ作品です🩰
振付は
ヴェンツェル・ライジンガー
原作は
ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウス
「奪われたヴェール」
台本は
ウラジーミル・ベギチェフ
ワシリー・ゲリツェル
音楽は
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー🎻
チャイコフスキーの
「3大バレエ」と呼ばれている…♪
「白鳥の湖」🦢
「眠れる森の美女」
「くるみ割り人形」
その中で
チャイコフスキーが1番最初に手掛けた
バレエ音楽は…
「白鳥の湖」でした…🦢
残念ながら…
初演時の評判は
あまり芳しくなく…💦
当時は…
1流の音楽家の仕事とは
と思われていなかった
バレエ音楽の仕事ですが…💧
チャイコフスキーは
意欲的に
次回作を書き上げ…💪
「眠れる森の美女」
「くるみ割り人形」は
大成功を収めます…✨
この2作品の大成功から…
「白鳥の湖」の再演の話が持ち上がり…🦢
1894年
チャイコフスキーの1周忌に…🕊️
スヴェトラーナ・ザハーロワと
ロベルト・ボッレにより
第1幕第2場が
新たに作り変えられ…
追悼公演が行われました…🩰
この追悼公演が
成功し…✨
翌年の
1895年1月15日
ロシアのマリインスキー劇場バレエ団による
公演では
台本への手直し…✏️
マリウス・プティパ(第1幕第1場、第2幕)、レフ・イワノフ(第1幕第2場、第3幕)
による振付の変更…🩰
曲のカットや
大幅な入れ替え…🎼
などが行われ…💦
「白鳥の湖」は復活を果たします…🦢✨
今日は…
1988年に
ルディ・ヴァン・ダンツィヒ
トゥール・ファン・シャイク
よって更に改訂されたものが
演じられるそうです…✒️
第1幕
お城の庭で
ジークフリート王子の
18歳の誕生日を祝うパーティー
が開かれています…🍾
親友のアレクサンダーと
廷臣や地元の農民達による
賑やかなパーティーですが…
王子の家庭教師
フォン・ラスポセンは
王子が
農民達と仲良くしているのが
あまり面白くありません…💦
そこに
女王が到着し…👑
王子に指輪を贈り
皇位の継承と
明日の舞踏会で
花嫁を選ぶよう伝えます…👗
失意の王子とアレクサンダーは
相談をする為
森に出かけます…🌳
第2幕
森で迷ってしまった2人は
大きな湖のほとりに辿り着きます…🌳
巨大な猛禽類が頭上を旋回している
暗い湖…🌒
湖から次々と上がってくる
白鳥達が…
オデット姫と
彼女の従者の姿に変わります…🦢
王子は
美しいオデット姫に
一目で恋をし…♡
オデット姫も最初は驚きましたが…
次第に王子と打ち解け…💕
悪魔ロットバルトの呪いで
夜しか人間の姿に戻れないこと…💧
この呪いを解くには…
まだ誰も愛したことのない男性から
永遠の愛の誓われなければならないと
王子に伝えます…💌
王子はオデット姫に愛を伝え…
明日の舞踏会に来るように伝えます…👗
しかし…
この一部始終を
猛禽類に姿を変えた悪魔ロットバルトが
見ていたのでした…🦅
第2幕の…
暗い湖のほとりの
白鳥達のコールド…🦢
白鳥姿のバレリーナが並んで
白いチュチュを揺らして踊る
ステップやアラベスク…
その一糸乱れぬ
美しさ…
中でも…
日本人バレリーナの方が
素晴らしい踊りを
披露されておられました…♡
白鳥達の中で踊る
オデット姫とジークフリート王子の
パ・ド・ドゥも
繊細で美しい
アダージオになっています…✨
第3幕での
ジークフリート王子と
オデットに変装したオディールが踊る
「黒鳥のパ・ド・ドゥ」👑
1人二役の
オディールの…
可憐なオデットの時とは
全く印象の異なる
妖艶で躍動感のある踊りに
魅了されました…♡
オディールの
素晴らしい32回転のフェッテ…✨
チャイコフスキーらしい
壮大でドラマチックな音楽が
華麗な舞台を
更に盛り上げます…🎻
第3幕…
王子が舞踏会で
永遠の愛を誓ったオデット姫は
実は…
悪魔ロットバルトの娘オディール
であったと知り…💧
ドラマティックな展開が続いて行く
第4幕…✨
絶望したジークフリード王子は
湖のオデット姫に許しを乞い…
姫は王子を許し
慰めますが…
悪魔ロットバルトが現れ…
王子を湖から追い出そうとします…💦
2人は激しく戦いますが…⚔️
えっ…?
王子は戦いに敗れ
亡くなってしまいます…!?
最後は…
王子が悪魔ロットバルトを倒し
オデット姫と結ばれて
物語が幸せに幕を閉じる…♡
のでは…?
家庭教師フォン・ラスポセンは
王子の捜索を
諦めてしまい…💧
親友アレクサンダーの心の中で
ジークフリード王子は
永遠に生き続ける…💧
幼い頃から
「白鳥の湖」の
幸せな結末の絵本に
親しんできた
日本人の私としては…🦢
なんとも受け入れ難い
ラストシーン…💦
実は…
「白鳥の湖」には
「ハッピーエンド版」と「バッドエンド版」
があり…💧
「ハッピーエンド版」では…
オデット姫とジークフリート王子の
愛の力により
魔力を弱められたロットバルトが破れ…
王子と
呪いが解けて人間の姿に戻ったオデット姫が
愛を誓い合う…👑
「バッドエンド版」では…
ジークフリード王子は
悪魔ロットバルトを打ち破ったが
白鳥の呪いは解けず…💧
絶望と失意の王子とオデットの二人は
悲しみのあまり湖に身を投げることで
ロットバルトの呪いが解け…
来世で2人は結ばれる…♡
「白鳥の湖」のオリジナルは
元々は…
「バッドエンド版」
だったそうです…💧
ロシアがソ連だった時代に
社会主義の政策の一環として
「バレエは幸せで終わるべき」✨
という指示が出ました…🇷🇺
それにより誕生した
「ハッピーエンド版」は
第2幕までのストーリーは
「バッドエンド版」と
全く同じですが…
結末だけが変わり…💦
その流れが
現在まで続いているそうです…🦢
ロシアからの影響を色濃く受けている
日本では…
殆どが「ハッピーエンド版」に
なっているそうですが…🇯🇵
ヨーロッパでは…🌏
ロシア革命(1917年~1923年)時に
西側に亡命を果たした
振付家のニコライ・セルゲイエフが
持参した
「バッドエンド版」の
「白鳥の湖」の
舞踏譜をもとに…🎼
1934年…
英国ロイヤル・バレエ団の前進である
ヴィック・ウェルズ・バレエ団で
「白鳥の湖」が上演されました…🇬🇧
これにより
「バッドエンド版」の
「白鳥の湖」が
広く演じられれようになったそうです…🦢
その時代の政策や
国によって…
同じ物語が
正反対の結末になってしまうことへの
驚きと…💦
たとえ結末が変化しても…
その素晴らしい音楽と
高い芸術性は
変わらず…
時代を超えて
人々に
愛されて行くのだと
深く
感じることができました…♡