サン・ジャックの塔(Tour Saint-Jacques)🇫🇷
パリ市庁舎からリヴォリ通りを歩き…
サン・ジャックの塔へ向かいます♪
サン・ジャックの塔(Tour Saint-Jacques)
ゴシック・フランボワイヤン様式の美しい塔です…
近くからではカメラに収まりきらない高さ…💦
元々はサン・ジャック・ドゥ・ラ・ブシュリー教会(Eglise Saint-Jacques-la-Boucherie)の鐘楼部分でしたが
フランス革命時に破壊され…
この塔の部分だけが唯一残りました
ブシュリーとは肉屋の意味で
当時、この周辺には肉屋が多く…
店主たちが資金を出し合い
自分たちの礼拝堂を作ったことが名前の由来だそうです…🍀
1508年から14年の歳月をかけて造られた教会は…
フランス革命時に破壊され
1797 年に取り壊されてしまいます…
その後、デュポン氏という地元の鉛職人が
残された塔を買い取り
猟銃用の鉛の玉を作るために使いますが…
金属を溶かす作業所として使っていたため
1819 年と 1823 年に
2回の火災に見舞われ
大きな被害を受けます…
1836年…
パリ市が建物を買い上げ…
1850年代に建築家テオドール・バリュによって改築されます✨
また1855年には
周囲に広場(サン=ジャック塔スクエア)が整備されました
教会の存在した中世には
スペインまでの
サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の
起点とされていて…
この鐘楼は巡礼者たちにとっての
ランドマーク的な存在でした♪
1998年に
サン・ジャックの塔は
「巡礼路関連遺産」として
世界遺産に登録されています✨
教会は「錬金術」とも深い関わりがあったそうで…
正面玄関は
14世紀の錬金術師ニコラ・フラメルによって建設されたそうです…
1684年…
「人間は考える葦である」などの名言を含む
遺稿集「パンセ」や
「パスカルの定理」を発見したことで知られる
哲学者ブレーズ・パスカル(1623-1662)が
ここで大気の実験をしました
科学者・数学者でもある彼は
「大気には圧力があり、高度によってそれが異なること」を実証したそうです
塔の頂上には気象観測所があり
現在も気象観測に使用されています☁️
パリ4区に佇む
サン・ジャックの塔…
その高さは54メートルもあり
高い建物の少ないパリの街で
不思議な雰囲気を醸し出しています…🇫🇷
シュールレアリスムの作家
アンドレ・ブルトン が
「この孤独な、向日葵のような暗鬱さで華麗に立っている」
と評したそう…
7月から9月中旬には
塔の上から美しいパリの眺望を楽しむことができるそうです🇫🇷
500年の刻を超え…
サン・ジャックの塔が見守り続けた
パリの人々の暮らし…
悠久の歴史に
思いを馳せました…♡
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