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2024年、こっそり備忘録《議員活動編》
こんにちは、あるいはこんばんは。世田谷区議会議員のおのみずき、a.k.a. ギーンおのみです。昨年に引き続き、年が明けてから前年の振り返り記事を書くという、どうしようもないずぼらギーンです。2025年も、よろしくお願いします。
さて、昨年の記事(↓)では『議会の中で、議員ってなにしてるの?』という観点から、特に議会活動に焦点を当てて1年間を振り返りました。今見てもまあまあ参考になるから、まだ見てないよーという人は暇なときにでものぞいてみてくれよな。
2024年は議員活動2年目に入ったこともあって、活動の幅も少しずつ広がってきたかなーと勝手に思っています。
というわけで、本記事では「ギーンのお仕事は議会の中だけにとどまらない!活動の形はいろいろあるんだぜ!」ということをお伝えできればいいなと。
相変わらず長文なので、適宜休みながらゆるりとお付き合いくださいませ〜!
2024年の活動を一言で振り返ると…
昨年、世田谷区議会は定例会4回、臨時会1回の計5回招集され、閉会中の委員会も含め、このすべてに全日程休まず、遅刻や早退もせず、出席できました(再・奇跡)。
公務がある日は雨が降ろうが槍が降ろうが区役所に行かねばなので、毎度、電車の遅延とかで遅刻しませんよーに!と天に祈りながら登庁してます🤤
政策関連では、2024年は「おのみずき」として選挙公約に掲げた22個の政策のうち、個人として約6割、会派(生活者ネットワーク世田谷区議団)として約7割に取り組むことができたかな、と自己評価しています。
1年目の時は、とにかく質問や質疑の数を重ねて、手あたり次第にたくさん取り組めたね!ワーイ という感じでしたが、2年目は議会というツールの使い方もちょっとずつ分かってきて、各政策の実現に向けてどういう道を辿ればいいのかを常に考えながら、より深く、様々な切り口から取り組むことができたかなと思います。
また、公約には明記していないけど重要と思って取り組んでいる政策テーマ(例:あらゆる領域・事業におけるジェンダー主流化の実践、抽選代表による住民参加のさらなる推進×参加型予算の導入 etc.)に加え、区民の皆さんから寄せられた相談や要望をベースにして質問を練ることも多かったです。
そして皆さん!!なんと2024年に入ってから、早くも公約が実現し始めています!!!(クソデカボイス)
具体的には、公約の3割以上を占める次の政策たちが着実に進展しました🎉
困難を抱えるあらゆる女性たちが「助けて」を言える、必要な支援を得られる体制づくり(㊗️2024年度新規事業化)
DVや性暴力などのジェンダーに基づくあらゆる暴力(GBV)の根絶
おとなからこどもまで、年齢に応じた包括的性教育をみんなに
思いがけない妊娠を減らし、妊娠しても一人で抱え込まなくていい体制づくり
区独自の給付型奨学金をもっと充実させ、こどもに借金を負わせない(㊗️2024年度新規事業化)
こどもをど真ん中に置く児童相談所の支援体制の整備、里親制度の周知普及の推進
世田谷でも「気候市民会議」を実施!(㊗️2024年度新規事業化)
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1年生ギーンでも、小さなことかもしれないけど、たしかに地方政治の現場から変えていけるよ。昨年よりちょっとはマシな社会にできてるよ。
・・・とかえらそうに言ってますが、昨年はまじで謎の呪い(?)にかかってて、議会質問は毎回難産だったわりに、個人的にはどれもいまいちしっくりこない不出来なものばかりだった…シンプルに、議員としての知識もスキルもまだまだ全然足りてないってことっすね。もっと精進します💪
議会活動以外のギーンおのみとしての活動を振り返ると、ふと気がつけば、イベントにお呼ばれしたり、自ら企画・実施したりと、完全に“イベント屋”になってました…!もちろん何も考えずにイベントばっかりやってたわけではなく、政策実現への道筋を描くためのものだったり、地方政治の裾野を少しでも広げたいとの思いで企画したものだったりと、目標はちゃんと設定してたし、どれもそれなりに意義あるものにできたかなと思ってます。詳しくは、次のハイライトへ!
ギーンおのみの活動ハイライト2024
①女性支援法を生きた法律に!
2024年4月より、「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」(通称:女性支援法 or 困難女性支援法)という、新しい法律が施行されました。2024年はとにかく、この法律を単なる理念法で終わらせず、本当の意味であらゆる女性たちの現実に寄り添い、彼女たちが生きていくための力になってほしい…との思いで、様々な活動をしてきました。
そもそも女性支援法ってなあに?という方は、ぜひIGのこちらの投稿をチェックしてね↓
・・・2022年まで66年間にわたって、公的な女性支援が1956年売春防止法の「婦人保護事業」を通じて行われてきたって、ドチャクソ衝撃じゃない?社会福祉の制度って、関連する根拠法の成立とともに、児童福祉とか障がい福祉とか高齢福祉とか、今に至るまで少しずつ整備・確立されてきたわけだけど、女性福祉の分野だけずっと放置されてきて、本当にすっぽり抜け落ちていたんだよね。これこそ、意思決定の場が男性によって占められてきたことによる弊害の最たるものでは…?
さて、わたし自身は、2022年にNPO法人全国女性シェルターネットが始めたGBV専門支援員養成講座を受講したことをきっかけに、この法律に出会ったのですが、その当時から「これは福祉の現場を担う地方自治体がしっかり動かないと機能しないな」という思いが強くありました。
というわけで、議員という立場になったからには、自治体にできること・やるべきことを惜しみなくどんどん提案していこう!と、当選後すぐの2023年から継続的に議会で質問に取り上げてきました。
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ただ、↑にも書いた通り、2024年6月の一般質問を通して見えてきたのは、区職員も含めてあまりに新法や女性支援の必要性について理解がされていない現状でした。容赦なく投げかけられる『女性支援ってまだ必要なんですか?』という言葉(※これ自体、ド直球の性差別では?という指摘もある)を聞いて、「男性職員がマジョリティの庁内検討会で、このまま女性支援に関する基本方針を策定されてしまっては、ジェンダー不平等な社会構造に起因する女性たちを取り巻く困難の実態をまったく踏まえないものが爆誕してしまうのでは…?」という強い危機感を持ちました。
そこで急遽、8月に、多様な女性たちの当事者・支援団体の皆さんをお呼びして、「女性支援新法のよりよい運用を考える世田谷区民集会」を開催することにしました!企画提案から2か月弱(!)という大変短い準備期間でしたが、当日は区内外から140名近くの方にご参加いただき、会場はそれはもうすごい熱気(物理)に包まれました。女性支援に関心を持ってくれる人たちがこんなにもいるのだと、ほんと胸アツでしたね…🥲
当日の様子は、こちらのレポートにもまとめていますので、ぜひあわせてチェックしてみてください↓
さらに、この流れを単発で終わらせず、地域から行動できる人を増やしていきたいとの思いから、12月には早々に第2弾も企画・開催しました。民間の支援団体による具体的な取組み事例を学んだうえで、「わたしたちには何ができるんだろう?」を一緒に議論しながら考える、第1弾とはまた違った意義ある会になったなと思っています。
開催報告は、こちらの投稿を見てね。
↑の投稿本文にも書きましたが、わたしだって本当は「女性支援」なんて言わなくていい、そんなものいらない社会で生きたい。だって、女性が逃げ込むためのシェルターが必要な社会の方が、どう考えたってまともじゃないので。女性支援事業はあくまで、いま目の前で傷ついている人のための“絆創膏”です。これまでは、絆創膏すら公的に十分用意されてこなかったので、その意味で女性支援法ができたことは大きいのです。
でも、それだけではやっぱりだめなんです。根本の問題、つまり傷つく人がそもそも少なくなるように、地域からもジェンダー平等な社会の実現に向けた取組みを加速させる必要がある。女性支援のことを訴えたり、取り組んだりすればするほど、その思いを一層強くしています。
なお、昨夏は若年女性の居場所事業「わたカフェ」や、多様な背景をもった女性たちの居住支援に取り組むウィメンズネットこうべの「六甲ウィメンズハウス」等、女性支援に取り組む団体との意見交換や視察を多数させていただきました。世田谷区や他の自治体でもやってほしい先進取組み事例がメガ盛りだったよ!
というわけで、視察レポは色々な記事や投稿で公開しているほか、区の所管課長とかにもガンガン共有しています。こちらも、ぜひ参考にしてもらえたら…!
最後に、女性支援法の第1条を再掲しておきます。
「女性の福祉の増進」「人権の尊重」などの大事なキーワード、忘れずにいたい🫂
第一条 この法律は、女性が日常生活又は社会生活を営むに当たり女性であることにより様々な困難な問題に直面することが多いことに鑑み、困難な問題を抱える女性の福祉の増進を図るため、困難な問題を抱える女性への支援に関する必要な事項を定めることにより、困難な問題を抱える女性への支援のための施策を推進し、もって人権が尊重され、及び女性が安心して、かつ、自立して暮らせる社会の実現に寄与することを目的とする。
②SRHRや包括的性教育の推進
ハイライト2つめは、やっぱりSRHRや包括的性教育のこと。これも、女性支援と並んで2024年も引き続き力を入れて取り組んできたので。
個人的メインテーマは、
✅緊急避妊薬(アフターピル)へのアクセス改善
✅学校における包括的性教育の推進
この2つでした。
特に、1つめの緊急避妊薬に関しては、ここ数年SRHRアクティビストの人たちを中心に、積極的に国に対して働きかけが行われた成果として、ようやく2023年11月から薬局での試験販売が始まりました。しかし、取り扱い薬局が少なすぎる、未成年は保護者の同意・同伴が必要等、必要な人が必要な時に入手できない状況がいつまで経っても改善されないことを受け、地方から少しでもできることはないんだろうか…?との思いで、2024年2月の一般質問ではじめて、性犯罪・性暴力被害に遭った人への緊急避妊薬の無償提供に関する提案をしました。
これがきっかけとなって、2025年4月施行予定の「世田谷区犯罪被害者等支援条例」のもとでの支援メニュー(案)に、性犯罪・性暴力被害に遭った人は、警察への被害届提出の有無を問わず、医療機関での診察代、性感染症検査代、緊急避妊薬処方代の経費助成が盛り込まれることになりました!!
SRHRをめぐっては本当に国が一向に動かないので、まじで海より深い絶望しかない政策分野ですが、そんな中で地方からできる、小さいように見えてともて大事な一歩ではないか、と思っています。
でも、だからこそ、区には、未成年への緊急避妊薬処方にあたっての「保護者の同意・同伴要件」撤廃に本気で向き合ってほしかった。国や都がそうしているから、区だけ違う対応をとるわけにはいかない?相談者本人に寄り添った支援って何?条例の基本理念に掲げられた「犯罪被害者等の個人の尊厳の尊重」はどこいった?
なによりも、子宮をもつ人たち(※緊急避妊薬を必要とする人の性自認が女性とは限らないためこのような表現をしています)のいのちやその後の人生に関わるような大事な予防薬へのアクセスを、当事者でない男性中心の幹部職の人たちが制限できてしまう構図が許せない。シンプルにキレてます。
この件は、2024年10月の国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)からの勧告にもしっかり明記されているので、引き続き再検討を求めていきたいです。
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一方、包括的性教育は、区議会の中でも(会派を問わず)推進してこうぜ!という機運が盛り上がっているので、大きな反対の声もなく進められている印象です。
例えば、わたしたち生活者ネットワーク世田谷区議団が、昨年度の予算要望で求めていたことが実現(!)し、今年度から全29校の区立中学校の在籍中に、全員1度は外部講師(助産師・産婦人科医)による性教育の授業「出張リプロダクティブ・ヘルス/ライツ講座」を受けられるようになりました✨
また、ユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、包括的性教育は幼少期(5歳~)から段階を踏んで、カリキュラムベースで繰り返し学ぶことが重要とされていることを指摘し、2024年10月の決算特別委員会では、全61校の区立小学校における包括的性教育の推進についても求め、区教委から前向きな答弁をゲットしています。
さらに、2024年春にクラウドファンディングを通じて完成した包括的性教育の教材「コロカラBOOK」(正進社)の内容がとっっってもすばらしかったので、同僚議員や区職員の皆さんに、「これ!これを読んでください…ッ!!!」とさながら正進社の営業担当ですか?ばりに、見せて回ったりもしました。いやだって、あまりに内容が良すぎたんだもん……
その流れで、新教育長の知久さんや教育委員の皆さんとも、包括的性教育について意見交換をさせてもらう機会もいただけました!区の教育委員さんは、都の「性教育の手引き」改訂作業に関わられていた方もいて、全体的に包括的性教育に前向きな方が多いなと思いました。
ぜひこの機を逃さず、性教育を“ガチャ”にしないためにも、人権教育としての包括的性教育が公教育の現場でしっかり行われるように引き続き頑張りたいです🔥
その他、SRHRについては、年末にあげたこちらの記事(↓)でもがっつり書いているので、お暇なときにでも読んでみてくだされー。
③ユースと政治
ハイライト3つめは、ユース×政治に関する活動です。ご存じの方も多いかもですが、わたしは議員になる以前から、政治分野のジェンダーギャップ解消を目指し20-30代の女性議員を増やす活動をしているFIFTYS PROJECT(フィフティーズプロジェクト)に参加しています。
FIFTYSの活動には、イベントや議会報告会への参加に加え、FIFTYS PROJECTゼミの会場主催等、昨年も引き続き色々関わらせてもらいました。ただでさえ、政治における代表性が断トツ低い若年世代の中でも、特に若い女性たちに焦点を当てた活動は貴重で、FIFTYSのコミュニティを通じた様々な出会いにわたしも日々とっても助けられています…!
それ以外にも、2024年は活動の中でユースとの嬉しい関わりがたくさんあったんです!!
3月に駒沢オリンピック公園で開催された「民主主義ユースフェスティバル」では、わたしが所属する地域政党「東京・生活者ネットワーク」にもお声がけいただき、初めてブースを出展しました。
『どうして“暴力をなくす”じゃなくて、“女性への暴力をなくす”なんですか?』『フェミニストってなんだかこわいイメージがあったけど、どんなことを求めているの?』『ジェンダー主流化ってなに?』などなど、中高生や大学生をはじめ、ユースの皆さんと平場でいろんな対話をすることができました🌈
また、企画の一環で「U25模擬選挙」が行われたのですが、以前に福祉政策についてインタビューに来てくれた高校生や、わたしが登壇したイベントに参加してくれていた大学生が、なんと党首として立候補していたんです!未来を担う女の子たちが、積極的に政治に関心をもつだけでなく自らマイクをもって主張する姿に、もう胸がいっぱいになりました。彼女たちが力強く邁進する道中で、ミジンコ程度でも何か役に立てていたなら嬉しいな……
7月には、NO YOUTH NO JAPAN(NYNJ)の5周年記念イベントにお呼ばれしました。「やわらかアクティビスト進路相談会」の相談役を務めさせてもらいましたが、本当にわたしでよかったんでしょうか…?
とはいえ、当日は途切れることなく、相談に来てくれた方とおしゃべりしているうちにあっという間に時間が溶けていきました。『学校で、同級生のみんなにも政治に関心をもってもらいたいけど、どうしたらいいでしょうか?』など、わたし自身も考えさせられる問いも多かったです。
こうした外部のイベントに参加させてもらうだけでなく、昨年は女性たちがつないできた地域政党「生活者ネットワーク」ならではの、ユース向けイベントをやろう!ということで、現在進行中の(仮称)ユースチームプロジェクトに先立つプレイベントを全2回に分けて企画・実施しました!
これまで自ら選挙活動などをやってみる中で、多くの若い女性たちが集まって応援してくれました。彼女たちは、初めての経験に対して、総じて「楽しかった!」「元気をもらえた!」などの感想を口々に言ってくれましたが、それと同時に「ここは安心できる」という言葉をポツリと残す人もいました。
若い女性たちがせっかく政治や選挙に関心をもって関わろうとしても、選対でおじさんに“マンスプ”されたり、街頭演説の時に有権者からハラスメントを受けたり、国政政党の青年部に参加してみてもあまりにマッチョすぎる雰囲気になじめなかったり…そんな実態があるのです。これはひとえに、まだまだ政治の世界が男性中心のフィールドであることが要因といえます。
こうした現状に対して、女性たちが40年以上にわたってつないできた地域政党である「生活者ネットワーク」だからこそ、できることがあるのではないかと考えました。それは、いまとこれからの未来を生きる若い女性たち、性的マイノリティの人たちにとって、安全と信頼が担保された、彼ら主導の政治活動の場をつくり、提供すること。それによって、政治分野における彼らユースの代表制を向上させ、社会変革の一助につなげることです。
(仮称)ユースチームプロジェクトは、2025年よりいよいよ本格始動予定!!次の告知を乞うご期待です✨
さて、ここまでざっと振り返ってきた通り、なんやかんや精力的に活動してきましたが、やっぱり個人的に嬉しいのは、普段の政治活動や議会活動では関わることのない人との何気ない会話だったりします。
例えば、友だちや会社の人とかとご飯に行ったときに自然に政治トークができるようになっていたこと。『おのちゃんのインスタ見てるよ!すごいためになるね!』と言ってもらえたこと。街宣してると駆け寄ってきて、『いつも応援してます!』と声をかけてもらったこと。レポート受け取ってくれた人がわざわざ戻ってきて感想を伝えてくれること。会社の上司が、わたしの政策リーフをオフィスに飾ってくれてること。笑
こういうちっちゃなことの積み重ねが、今もギリギリ持ちこたえるための原動力になってます。いつも本当にありがとうございます…!!!🙇
一方で感じた課題も…
他方で、課題も本当に多かったと反省しています。
わたしを頼ってきてくれた、目の前の人たちの力になれなかったことが何度もありました。『もう首を吊るしかないんでしょうか…』そう言われた言葉は、1年近く経った今も脳裏に焼き付いています。話をしながら大粒の涙をこぼす人もいました。何度も電話をかけてくる人も。
議員という立場で、いまの自分にできることを精一杯やってきたつもりではありますが、それでも常に自身の力不足を突き付けられています。「助ける」なんて傲慢な驕りだと分かっていても、もっと自分に知識やスキルがあれば、もっと幅広い人脈があれば、もっと経験があれば、少しは彼らの力になれたかもしれない…と思わずにはいられません。力になれなかった人たちの表情や言葉一つ一つが、刻み込まれていって忘れられません。
海の向こうで起こっている戦争や圧倒的暴力に対して、“力”を持っているのに結局何も出来ていないじゃないかという無力感や罪悪感も、もう1年以上続いています。ガザの街の惨状や遺体の数々を毎日のように目にするたびに、自分の発する言葉が途方もなく空虚に感じます。
地域の方々とお話ししていると、国際情勢がより一層緊迫化する中、これからの世界や政治がどうなってしまうのか不安な気持ちを吐露される方が少なくありません。「地域からできることを、一つ一つがんばります」という自分の言葉に、どこまで実態を伴わせることができるのか、今何をすればいいのか、常に問い続けながら、2025年も過ごしていきたいです。
2025年に向けて: My New Year's Resolution
相変わらずアホみたいに長い文章をだらだらと書いてしまったので、今年の目標はさくっとまとめておきます…!
政策的な目標
まず一番には、ジェンダー主流化をさらに進めていきたいです。具体的には、ジェンダー主流化の具体的な庁内推進体制の構築に向けて議論を進めたい(秋には、今年度からスタートした「世田谷区基本計画2024-2031」の初年度の決算審査も控えているので)。それから、個別分野・事業のジェンダー主流化も。
🌟これまで取り組んで来た領域=スポーツ、清掃事業、街づくり、防災・復興、区役所(女性管理職)、福祉(女性支援)、子ども・若者、障がい福祉(SRHR)、教育(学校体育)etc.
特に、2025年度から区の「困難な問題を抱える女性への支援に関する基本的な方針」の下での支援がいよいよスタートするので、これを機に社会福祉やまちづくりのジェンダー主流化も進めていけたらいいなと企んでます…!
ディーセントワークの実現や女性の経済的自立に関わる政策も、あわせて取り組んでいきたいです。
そうした中、昨年11月の一般質問では国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)の勧告も積極的に引用しましたが、今年はもっと使い倒していけたらいいなと。国連っていうとたしかにすんごい遠い存在だし、国連=完全無欠の正義 なんて一ミリも思っていないけど、せっかく国内の様々な女性団体・アクティビストの皆さんがジュネーブまで行って必死に勝ち取ってきてくれた成果だもん。わたしたちが使わなくてどうする。
あとCEDAW関連だと、色んな人から言われてもう耳タコ状態ですが、今年こそ!世田谷区議会から!国連女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書を!出すぞ!!絶対に!!!(再・クソデカボイス)
また、この2年近く議会改革的なことにほとんど取り組めていなかったのですが、今年5月には議会内での人事入れ替えがある予定で、わたしは生活者ネットワーク世田谷区議団の幹事長になる(ならざるをえない)予定です…
幹事長になると、オブザーバーですが議会運営委員会や広報小委員会にも出席できるようになるので、せっかく務めるのなら議会広報をいい加減なんとかしたいのと、議会内に政策検討会みたいなものを設置したい。前から言ってますが、やっぱり会派やイデオロギーの壁を越えて、もっと議員同士が双方向に政策討議をすべきだと思う(真顔)。
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ギーンおのみとしての目標
今年は何と言っても、都議選があります!!!
前区議の高岡じゅん子さんの挑戦を全力で応援すべく、準備を始めています。ただ、同じくらい大事なのは「都議選2025を通して何を目指したいか?」だと思ってます。なにごともせっかくやるなら、たのしくやりたい!その思いを共有して、一緒に政治の現場に関わってくれる人を一人でも増やしていきたいです。
そのためには、わたし自身ももっと発信をがんばらないとですね……昨年はイベント等の多忙さにかまけてすっかりサボってしまったので……許してくれ…🙇🙇🙇
それから、地方政治の裾野を広げていくための新たな取組みも積極的にはじめていきたいと画策中です(ユースプロジェクト、インターン受入、おしゃべりカフェ、まちなか相談室、(仮称)よってこたいわ etc.)
そしてなにより、課題にも書いた通り、大きなビジョンや目標に向かって猪突猛進するだけでなく、目の前の人の力になれるようにもっとがんばります。ひとまず、ずっと保留になっていた「GBV支援員」の資格試験を受けて、合格すること。陰キャコミュ障オタクのだめなところを何とか乗り越えて、人脈ももっと広げていきたい……
色々書きましたが、今年をもっていよいよギーンおのみの任期は折り返しを迎え、残り2年となります!あと2年という限られた時間を使って、自分に一体何ができるのか、常に考えて行動していきたいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?議員としてのお仕事や活動は、議会の中だけにとどまらないっていうこと、少し知ってもらえたのなら嬉しいです。議会質問だけでなく、イベントや視察、多様な人との出会いや対話等を通じて、自らが新しい知見や考え方を得るだけでなく、互いに影響を及ぼしあい不思議な縁がつながっていくことで、社会は少しずつ、でもたしかに変わっていきます。
議員も大きな生態系の中の一部です。今まで、議員と関わったことないよって人、ぜひ今年は会っておしゃべりしてみましょう!ギーンおのみも、気軽に召喚してもらったらどこでも行きますので。
・・・というわけで、なんと今年の記事は余裕で1万字を超えてしまいました(過去最長に自分でもちょっと引いてる)。あれだけ分割しろ、と言われていたのに。新年早々、反省です。
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとう。そして、お疲れさまでした。
2025年も、引き続きギーンおのみをよろしくお願いします!!!
今年もいっしょに生き抜こうな!!!!!
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(関口さんは若干ひざを折ってて、すっごくぷるぷるにゃん!🐱)