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ALIFE関連のオススメ選書5冊!

AIに関連する書籍は数え切れないほど出版されていますが、その中で、ALIFE(人工生命)に関係するオススメの書籍を5冊選んでみました。

これからALIFEを学びたいと思っている方は、気になる本があれば、ぜひ手に取ってみてください。


創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語

徳井直生 著

「創造する機械」をつくるという構成論的手法を通して創造性についての理解を深め、AIと創造的に付き合うための具体的なヒントを提示する知的好奇心くすぐられまくる本です。

AIやALIFEの技術を、デザインやアートといったクリエーションに活かしたいと思っている人にオススメです。


ソーシャルメディアの生態系

Oliver Luckett ・Michael J. Casey 著 / 森内薫  訳

ソーシャルメディアは生きている有機体(ソーシャル・オーガニズム)のように機能している—その仕組みを豊富な事例と共に紹介されています。この、ソーシャルメディアを生命体のように捉え理解しようとする試みは、ALIFEに通じるところがあります。

マーケティング分野に関わる人など、ソーシャルメディアといったインターネット上のオンラインコミュニティの仕組みに興味のある人にオススメです。


人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

池上高志・石黒浩 著 

ALIFE研究者の池上高志とアンドロイド研究者の石黒浩の共著。より人間に似たアンドロイドをつくることで、アンドロイドに生命性を持たせようとする石黒氏と、人間に似ているかといった見た目によらない生命性を追求してる池上氏。対称的なアプローチを取る二人が「人間とはなにか」「生命とはなにか」について語る読み応えのある良書です。

ALIFE、ロボット工学、それぞれの分野のパイオニアである両氏の考え方に興味のある人にオススメです。


知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―

Rolf Pfeifer・Josh Bongard 著/細田耕 ・石黒章夫 訳

生物の認知は「頭の中」ではなく「身体に埋め込まれたかたち」で行われる —「身体化された認知」の重要性を唱えた世界的ロボット工学者ロルフ・ファイファーの思想と実践の著です。

ALIFEの仮想生物やロボットに関する研究に興味のある人にオススメです。


「複雑系」とは何か

吉永良正 著

複雑系の研究が、日本を含め世界中で流行していた時期である1996年に刊行された少し古い本ですが、ALIFEだけでなく、より広い「複雑系」は何を目指した学問分野であるのか、複雑系の中でALIFEはどのように位置付けられるのか、について分かりやすく書いてあり、分野の歴史についても学べる本です。

ALIFEと複雑系について、技術だけでなく研究者を軸とした観点も含め体系的に捉えたい方へオススメです。

以上、ALIFE研究者の私がオススメする書籍を厳選して紹介しました。
これから、ALIFEについて学びたいと思っている人の参考になれば嬉しいです。

また、手前味噌で恐縮ですが、私もALIFEの入門書を2022年3月に刊行しました。ALIFEの研究におけるエポックメイキングな研究から最新の研究まで、初心者の方にも分かりやすく紹介しています。よろしければぜひこちらもチェックしてみてください。

これらの本を読んで、ALIFEのアルゴリズムを実際に自分でも動かすことにチャレンジしたいと思った人にオススメしたいのが、『作って動かすALife ―実装を通した人工生命モデル理論入門』です。ALIFEのモデルやアルゴリズムを、ソースコードと共に解説しています。

表紙画像の出典:https://twitter.com/Merzmensch/status/1511962453185380355/photo/1



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