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空白の時間が元気のもと。

忙しいとついつい、たくさんの予定を書き出して、長いTODOリストを作りがちです。

でも、仕事はちゃんと進めてるのに、何だか元気がなくなってくることってありますよね?

二月の私がちょうどそんな感じでした。卒論、修論、論文、報告書の締め切り、委員会や授業の準備、などなどのタスクをこなしていたら、いつの間にか活力を失ってました。アウトプットばっかりしていると、花粉症の薬を飲んで口がカラカラに渇くぐらい、アイディアも枯渇してきます。

「なんか疲れたし、仕事が最近楽しくないな〜」とぼやいていたら、「隣接可能空間が狭まっているのでは?」と友人に言われてハッとしました。

隣接可能空間とはスチューアート・カウフマンという理論生物学者が提唱した概念で、今手元のいあるものや状況から次に起こり得ることを指します。

たとえば、目の前にまだ開けていないお菓子の袋があるとしましょう。袋の中に入っているお菓子がどのような種類かは分かりません。このとき、袋の中に入っているお菓子のことを隣接可能空間といいます。また、袋の中には別のお菓子の袋が入っているかもしれません。袋を開けることでより多くの隣接可能空間が現れる可能性もあります。

忙しさにかまけて、隣接可能空間にアクセスするような行動を取っていないから、日々がつまらなくなっているのでは?と、友人が指摘してくれたわけです。

ということで、早速、隣接可能空間を広げる行動をとってみました。といってもとてもかんたんです。忙しいときこそ「余白の時間」をつくるのです。

そうすると、忙しいときには目に入らなかったことに気づくことができます。
街を歩き、カフェのある本屋にふらっと立ち寄り、並べてある話題の本をパラパラしてみる。カフェで座ってコーヒーを飲みながら、窓の外をぼーっと眺めたり。こうした何気ない行動や何もしない時間を作ることで、自然と隣接可能空間が広がっていきます。

すると、不思議なことにふっと良いアイディアが生まれてきたりします。開けていなかったお菓子の袋を開けると、次々とその中にあった別のお菓子を見つけることができるからかもしれません。

忙しいときほど余白の時間をつくる。そのためにオススメなのが、「何もしない時間」を毎日30分でもカレンダーに入れることです。時間をブロックしないと、ついついなにかの予定を入れてしまうものです。

時間をブロックしたら、その時間はパソコンやスマホから離れて、仕事も一旦やめます。その代わり、少し散歩したり、お気に入りのコーヒーや紅茶を時間を掛けていれたりします。そうした静かに過ごす時間を作ると、頭も心も整理されますし、自然と隣接可能空間にアクセスすることで、新しいアイディアも湧いてくるはずです。

忙しい年度末ですが、よかったぜひみなさんも試してみてください !

それでは、また。ciao !




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