水月檸檬
SF映画が好きな女子大生、ルイが見た夢の話。 いつしか夢と現実の境目がわからなくなっていく…。
魔女Lu☪︎iAの物語。王子アレキサンダーとの出会い。
ルイは傷だらけのまま大学に向かった。 いつも通り授業を受ける。 大学の授業はいつもあまり聞いていなかったが、今日は全く聞こえてこなかった。それどころではない。 …
ルイは、大学に入ってからは大学の近くのマンションに一人暮らししていた。 実家から通えない距離ではなかったが、長時間電車に毎日乗るのが苦痛だったので、一人暮らしを…
久しぶりにルイに会った後の帰り道、タケシは小学生だった頃を思い出していた。 朝、いつも通りに友達と横断歩道を渡っていたら、いきなり後ろから突き飛ばされた。 「な…
「さぁ、家で治療をしよう。」 LuCiAはそう言って、アレキサンダーを抱き上げてホウキにまたがった。 「つかまっているんだよ。」 後ろにアレキサンダーをそっと乗せる…
アレキサンダーは由緒正しき王家の、純血な王子であった。 幼い頃から、神童と呼ばれ、学問も運動も、とにかくなんでもできる子供だった。 アルバーナ国、国王のカルロス…
真夜中、アレキサンダーは敵から逃げるため、街を抜け、林の中をひたすら走っていた。 武器はもうポケットの中のナイフ1つしかなかった。 追手は10人、20人、いやもっと…
私は昔から、ものすごくリアルな、戦っている夢を見る。 起きてから、現実だったんじゃないかってよく思う。 いや、きっと異世界、パラレルワールドで起こった現実なんだ…
2021年4月15日 22:09
ルイは傷だらけのまま大学に向かった。いつも通り授業を受ける。大学の授業はいつもあまり聞いていなかったが、今日は全く聞こえてこなかった。それどころではない。「私はこの先、どうなってしまうんだろう…。」どうしようもない不安にかられていた。教室を出ると、赤髪のチャラそうな男がルイに向かって歩いてきた。タケシだった。「ルイ!よぉ、来てたんだな。」「髪、染めたんだ。誰かと思った。
2021年3月3日 08:27
ルイは、大学に入ってからは大学の近くのマンションに一人暮らししていた。実家から通えない距離ではなかったが、長時間電車に毎日乗るのが苦痛だったので、一人暮らしを選択した。一人暮らしはいつでも自由気ままに遊びに行って、いつでも帰って来れて気楽だった。だけれども、夜は孤独を感じてしまって辛い時もあり、孤独を紛らわすために近くのバーでアルバイトしていた。バイトも大学も無い休日、料理をするの
2021年3月2日 02:06
久しぶりにルイに会った後の帰り道、タケシは小学生だった頃を思い出していた。朝、いつも通りに友達と横断歩道を渡っていたら、いきなり後ろから突き飛ばされた。「なにす…」振り返ったら、血の気が引いた顔のルイがいた。そして信号無視で走り込んできたバイクが、ルイの後ろを走り、トラックにぶつかっていった。大騒ぎになり、近くにいた大人が警察と救急車を呼んでいた。「ルイ・・・、助けてくれた
2021年2月18日 19:39
「さぁ、家で治療をしよう。」LuCiAはそう言って、アレキサンダーを抱き上げてホウキにまたがった。「つかまっているんだよ。」後ろにアレキサンダーをそっと乗せると、ホウキは高く浮かび上がり、空を飛んだ。アレキサンダーは驚いた。「すごい!空を飛べるの?」「そうさ、魔女だったら当たり前だよ。 スピードを上げるからしっかり掴まって!」「ワーイ!」アレキサンダーは足の痛
2021年2月18日 19:38
アレキサンダーは由緒正しき王家の、純血な王子であった。幼い頃から、神童と呼ばれ、学問も運動も、とにかくなんでもできる子供だった。アルバーナ国、国王のカルロスは王子を大変可愛がっていた。「世界で1番、強い兵士にしよう」そう言って、ずっと武道を習わせていた。国王は戦好きで、次々と他の国を支配し、国を拡大していった。「いいか、お前もこの国の王になり、世界を征服するんじゃ。」
2021年2月18日 19:36
真夜中、アレキサンダーは敵から逃げるため、街を抜け、林の中をひたすら走っていた。武器はもうポケットの中のナイフ1つしかなかった。追手は10人、20人、いやもっといるだろう。足の速さには自信があったが、疲れも感じていた。鬱蒼とした森に逃げ込んだ。敵を巻かねばなるまい。月明かりを頼りに、走り続ける。森の中には、古びた塀が続いていた。その上を走り抜ける。すると、暗闇からなにか、
2021年2月18日 19:33
私は昔から、ものすごくリアルな、戦っている夢を見る。起きてから、現実だったんじゃないかってよく思う。いや、きっと異世界、パラレルワールドで起こった現実なんだ。ある日、またリアルな追いかけられている夢を見て、夜中に起き上がった。息が切れ、恐怖で体が震えていた。一人じゃもう抱えきれない…、そう思った私はタケシを電話で呼び出した。3コールで奴は出た。「話が、あるんだけど…。」「な