見出し画像

国語のテストで高得点を取る勉強法

「国語のテストで80点以上取りたい!」という願望,もしくは,「どうやったら国語のテストで高得点が取れるの?」という疑問をお持ちではありませんか?

そこで今回は,

現役の中学国語科教師がどうすれば国語のテストで点数が取れるのか

を解説します。

さらに,国語のテスト勉強ってどうすればいいのかもお教えします。

本日のお品書きは

・国語って勉強する必要ある?

・国語のテストで高得点を取る方法

・説明的文章を解くには

・文学的文章を解くには

・問題文における注意点

・選択肢は消去法で

となっております。

ぜひご一読ください。


国語って勉強する必要ある?

多くの人はこんな疑問を持っているのではないでしょうか。

結論から言えば,ぜひ学んでください。

では,なぜ勉強する必要があるのでしょうか。

国語科の指導をしていてよく聞くのが

「国語なんて感性の教科なんだから勉強したって無駄。」

「本を読んだ感想なんて人それぞれなんだから,問題て聞かれても分からないよ」

「作者の気持ちなんて作者に聞いてくれ!」

というようなセリフ。

なるほど,おっしゃることはよーく理解できます。確かに,本を読んで感じることは人それぞれです。その感じ方や話の捉え方は個人のものです。ぜひ,大切になさってください。

しかし,それとこれとは話が違います!

テストで問われていることには必ず根拠があり,答えがあります。

数学と同じように国語科においてもテストの解答は1種類しかあり得ないのです。では,なぜ「国語なんて感性の教科」というご指摘が生まれるのかというと,私の予想では,記述問題が原因かと思います。記述問題は確かに解答例に基づいて採点されます。しかし,それは言葉の表記の問題で似た解答が正解になっているだけです。例えば,「やる気がある」を表現する表現の仕方には「意欲がある」「意欲的だ」「やる気がみなぎっている」など複数あります。このような場合は表記が違っても正解になるということなのです。

では,具体的にどのように学べば国語のテストで高得点を取ることができるのでしょうか。以前書いた,読解力をアップさせる方法も参考にしてください。

国語のテストで高得点をとる勉強法


さて,ここからはいつも中学生の子どもたちに話している内容をまとめたものを記載します。

ただし,魔法のように点数が取れる方法ではありません。時間はかかります。特に今まで国語が苦手だった人には少し時間がかかる方法です。では,いってみましょう。

説明的文章を解くには

説明的文章とは,何かについて筆者の意見を踏まえつつ,論理的に書かれている文章です。男の子や理系の子はこちらの文章の方が解きやすいようですので,まずはこちらの解法からお伝えします。

まず,問題集を1冊準備してください。できれば,薄めのもので学校の授業で読んだことがない作品が掲載されている方が望ましいです。なければ,学校の副教材(ワーク等)でも構いません。

では,解き方についてです

1 段落に番号を振る。

(ここでいう段落とは,形式段落と言って,一文字下がっているところいいます。1から順番に番号を振っていってください。)

2 最初の読点(。)まで線を引く。

(段落の最初の一文にはこれから述べる段落の内容について書かれていることが多いためです。)

3 一文一文を正確に理解する。文の始めの言葉には特に注意して,文と文のつながりを読み取る。

(ここで大切なのは,一文一文を丁寧に理解することです。文を短く区切って,分からない言葉があれば理解出来るまで調べましょう。語彙力向上にもつながります。さらに,後述しますが,文の始めの言葉に着目しましょう。極論,説明的文章では「例えば」と書かれている段落は読み飛ばしても問題ありません。筆者が読者に分かりやすいように具体例をあげてくれているだけなので。)

4 段落の始めの接続詞に注意する。特に「しかし」「また」「さらに」「次に」などは四角で囲んでおく。

(話が変わったり,転換するところは大切なことを述べている場合が多いためです。意識づけする必要があるので,最初のうちは必ず四角で囲んでおきましょう。)

5 筆者の主張を読み取るような問題が出題された際は

「つまり」「しかし」「すなわち」「だから」の後の文に着目しましょう。その辺りに答えが書いてあることが多くあります。「つまり」や「すなわち」は話をまとめる言葉なので分かるとしても,「しかし」の後が大切というのは意外かもしれません。実は「しかし」の前に書かれている内容は筆者が考える「一般的に多くの人はこのように考える」ということが書かれており,「しかし」の後には「筆者の主張」が書かれることが多くあるのです。

まとめると

・問題や文章の意味を正確に理解する

・接続詞に着目してその前後をさらに注意深く読んでみる

・全問正解を目指して,時間をかけて文章の内容を理解する

ことがポイントです。

ある程度問題は解けるけれど,いつもテストで時間が足りない人向けのテクニックとしては,

・問題文から読んでみる

・傍線部の含まれた段落を特に丁寧に読む(理解する)

・その段落になければ,さらに前後の段落を丁寧に読む

これで大分時間短縮できるはずです。ただし,あくまでも解けるようになってきてからのテクニックです。テストで半分いかないくらいの点数の頃は,上記1〜5の手順を丁寧に行うことをオススメします。問題を解いていくうちに,自分なりのコツやポイントを発見することができるようになるはずです。そうなってから,テクニックを活用してみてください。


文学的文章を解くには

文学的文章とは一般的に小説と呼ばれる種類のものです。登場人物や情景描写が問題を解く際の大きなポイントになります。多くは女の子の方が得意なことが多いです。もちろん,男子でも訓練を積んだり元から得意な子もいます。(実際,私も男性なので😅)

では,解き方です。こちらは説明的文章よりも抽象的になってしまうことをお許しください。

1 テストなどであるならば,冒頭の四角に囲まれたあらすじや人物設定を詳しく読んで理解する。(登場人物の名前,年齢,性別,友人関係,現在置かれている状況など)

2 一文一文を正確に理解する(分からない言葉,想像できない語句が無いように意味を調べる。意味のわからない文が登場した時は,細かく分割して理解することに努める)

3 頭の中で場面をイメージ化する(映画やドラマのようにカラーで登場人物たちが動いている状態になるのがベスト)

ここまで出来れば,文学的文章はもうもらったも同然です。脳内で具体的に情景がイメージできるかが,文学的文章の勝負の分かれ目と言えます。

さらにポイントとして挙げるなら,登場人物の気持ちは以下の4つのポイントから読み取るということです。

・直接表現(嬉しい,悲しいなど直接書いてある)

・行動(壁を殴る,スキップするなど行動から心情を想像する)

・会話(ふざけんな!やったぁ!など会話から心情を想像する)

・情景描写(天気や景色の様子です。晴れや虹=ポジティブな感情,雨=ネガティブな感情といった具合です。)

この辺りを抑えておけば,人物の心情を捉えることはそれほど難しくありません。

問題文における注意点

問題文とその答え方にも注意が必要です。特に国語は,答え方のパターンが決まっていることが多いので,次の点には注意しましょう。

・文末の確認

文末が以下のどれかによって答え方が変わります。

「どういう気持ちですか」→〇〇な気持ち

「どういうことですか」→〇〇なこと

なぜ〜なのですか(どういう理由ですか)」→〇〇から

この答え方を間違うだけで不正解とされる場合がありますので十分に注意してください。

・指定されている内容

「抜き出しなさい。」→一言一句書かれているまま書き写す。

特に,一文を抜き出すのか,一部分を抜き出すのかによっても変わってきます。問題文を要チェック!

「書きなさい。」→本文からわかることを基に,自分で考えて答えなさいということ。

本文をそのまま書き写す必要はありません。自分で考えて指定の字数になるように書けばいいのです。

・合う,合わない問題

適切なものを選ぶ。→当たっているものを選ぶ。

不適切なものを選ぶ。→当たっていないものを選ぶ。

この傾向の問題,テストで出題すると60%以上の子どもたちは間違えます。本当によく問題を読んで!😭

選択問題は消去法で

テクニックというほどではありませんが,選択肢の問題は消去法で解答しましょう。特に,選択肢の文が長く,句点が間に入る場合,まず句点の前半を比較,その後句点の後半を比較しましょう。これだけで,ほとんどの場合,選択肢は2つ程度に絞れます。正答率25%から50%と倍になるのです。必ず選択肢の問題は消去法で解きましょう。

というわけで,国語の点数をアップさせる方法について述べてきました。

国語の点数アップのためには,やはり読解力が必要です。楽しむための読書で語彙力を身につけ,力をつけるために問題演習に取り組めば,誰でも必ず国語の点数をアップさせることができます。

また同じような内容をさらに詳しくまとめてくれているサイトがありましたので,ご紹介します。こちらの方の記事もぜひご参考に!


ここまでお読みいただきありがとうございました。

スキ❤️やフォロー,コメントをしていただけると私自身の励みになります。

いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?