教師は社会を知らないと言われる理由
こんにちは,HARuです。今日は「教師は世間知らずと言われる理由について考えてみた」というお話。
よく,一般企業に勤めていらっしゃる方々から,
「教師は社会を知らない。そんな教師が教えているから学校はダメなのだ。」
とお叱りを受けることがあります。
Twitterなどでもよく見かける声ですね。
では,どんなところが世間知らずと言われる理由なのか。
私なりに考えてみました。
そして,対策も。
なかなかすぐに改善は難しいかもしれませんが,少しでもお役に立てれば幸いです。
では,いってみましょう!
名刺持っていない問題
教師は,ほとんどの確率で名刺を持っていません。
多くの企業では自身の肩書きや氏名を証明するため,名刺を持ち歩くことが一般的なのでは無いでしょうか。
しかし,教師は,誰か初対面の方と出会っても
「〇〇学校の□□です。」
と名乗るだけで,名刺を渡すことはありません。
以前ICT関連の企業ブース見学会に参加したことがあるのですが,
名刺交換すると「スマホクリーナープレゼント」やら「自撮り棒プレゼント」
といった企画が行われていました。
なぜ,そんな企画をおこなっているのかというと,名刺によって
学校関係者と繋がることができるからです。
そこから,自社製品のアピールや導入につなげたいということなのでしょう。
利益を追求する会社からすれば当たり前のことです。
しかし,教師は,普段から利益追求活動を求められておりません。
だからこそ,名刺を交換して人脈を広げるという意識も低いのかもしれません。
さらに,学校では名刺が配られることはありません。
新規採用されても,新しい学校に赴任しても原則,名刺をもらうということはありません。
(一部管理職や特別な役職の方は受け取ることもあるかもしれませんが)
職場からもらえないから仕方ない。
確かにその通りです。
しかし,
もらえないのであれば,自分で作ればいい
のです。
今やネットにテンプレートが山ほどあり,自分で簡単に名刺を作れる時代です。
出会いや人脈作りを大切にしたいのであれば,自腹を切ってでも作る価値はあると
私は思います。
もちろん,このようなところが学校が「ブラック」と言われる所以ではありますが,それを差し引いてでも,自分で名刺を作る価値はあると思います。
私自身も,数年前から名刺を自作しています。
外部の方と交流する機会自体が少ないこの職業なので,使うことはほとんどありませんが,持っている方が少ないからこそ相手にインパクトを与えることができるというものです。
名刺づくり,よかったらやってみてはいかがですか?
電話対応苦手問題
これも教員の問題として上がることが多い話です。
特に
・名乗らない
・相づちが「うん,うん」
・自分で話すぎる
このあたりが改善すべき点として挙げられるかと思います。
一つずつ考えていきましょう。
名乗らない
学校の電話対応で多いのが
「はい,〇〇中(小)学校です。」
と応答することです。
以前管理職の方からご指導を受けたのですが
「あなたは〇〇中(小)学校ではありません。氏名を名乗ってください。」
と言われました。
確かにその通りだなと。
その学校に勤務しているものではありますが,その学校そのものではありません。
だからこそ,
電話に出るときは,自分の氏名も必ず名乗ることが必要
なのです。
相づちが「うん,うん」
これもありがちですが,保護者のお話を伺う際に
「うん,うん」と相ずちを打っている方がいます。
個人的には心の中で「待って待って,相手は目上だよ?!」
と思ってはいるのですが,
学校現場では多いような気がします。
おそらく,普段,子どもたちの話を聞いている影響だと思いますが,
それにしても,目上の方に「うん」という相づちはどう考えても失礼にあたります。
「話を聞いていますよ」という雰囲気を出すにしても
「はい」という返事であった方がいいし,話を聞いているなら時々相手の発言をおうむ返しするなどの工夫も必要です。
(ずっと「はい,はい」と言われると,話している方は逆に話を聞いているのかな?!と不安になってしまうためです。)
少なくとも,
相づちで「うん」と返すことだけは絶対にやめましょう!
自分で話しすぎる
これもあるあるなのですが,保護者の方から電話を頂いたにも関わらず,それを遮ってまで,自分の話をしてしまう人が多くいます。
基本的に教員はお話好きが多いとは思うのですが,その場面で発揮するのは違うかなと思います😅
相手の話を聞くときは,自分の話は2割くらいに抑えて(それでも,無意識にもっと話しているとは思いますが)残り8割は相手に話してもらう意識で話を聞くべきです。
相手が求めているのは,まずは話を聞いてほしいということなのです。
自分の意見を述べるのは最小限にしておきましょう。
私は一度一般企業に就職しました。その際には,電話対応の研修がありました。
しかし,学校では「教育」に関する指導を受けることはあっても,このような電話対応の研修を受けることはありませんでした。
こういうところが
教員は社会の常識を知らないと言われてしまう理由かもしれません
ただ,教員も学ぼうとする人が増えてきています。
研修がない中で,自主的に学ぶ意欲を持っている人も少なくありません。
教えられる学びより自ら学ぶことの方が身につくことは間違いありません。
きっと,これから教育界も少しずつ社会との乖離が少なくなっていくのではないかと考えています。
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