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「子ども集団を束ねる鉄板スキル10」(柳 圭一先生著・学芸みらい社) 前編

こんにちは,HARuです。

今日は、本の紹介


「子ども集団を束ねる鉄板スキル10」(柳 圭一先生著・学芸みらい社)



をご紹介します。


どんな本?


この本は「若い先生のパートナーズBook」シリーズの一冊です。
つまり、若手の先生向けに教師としての悩みを解決する手助けをする本なのです。
その中でも学級経営に特化した内容の本です。
では、若手だけ読めばいいかといえば、そんなことはありません。
私自身も教職16年目(講師も含めれば)となりますが、学級経営をきちんと教えていただいたことはありません。
特に初任校が単学級だったこともあり、自己流の学級経営を続けてきました。
そんな自分にとっても、この本はたいへんタメになる本でした!

著者は現役の小学校教員


著者は千葉県の公立小学校教諭 柳圭一先生
柳先生とはEDUBASEというオンラインコミュニティでご一緒させていただいていますが、本当に気遣いのステキな紳士な方です✨
そして、努力家。
ずっと水泳を続けていらして、今もマスターズの大会に出場されたり、ダイエット企画でもダントツの結果を出されたり、継続して自分の力を磨き続けていらっしゃる方です。
そんな方が書かれた、この学級経営本
タメにならないはずがありません!

というわけで、前置きが長くなりましたが、本の感想と印象に残った部分を少しお話しさせてください。

本の感想

この本の中では「子ども集団を束ねるための10の鉄板スキル」が紹介されています。
その中でも印象に残ったものを3つだけ紹介させてください。

1 コミュニケーション

これは全ての基本だと私も思います。ちょっとしたあいさつ、会話を通して、子どもたちを知ること。
これが教師には欠かせません。特に年度当初はお互いに初めて会う者同士。
私はどんな人間なのか、子どもたちはどんな特性があるのかを知るためにもまずはコミュニケーションを大切にしたいと私も思いました。
そして教師と子どもだけではなく、子ども同士の関係を把握し、今後の学級経営に生かしていくということも書かれていましたが、おっしゃる通りだなぁと感じました。

2 受容

子どもたちの願いを受け止められる、そんな教員になりたいと私も思います。
子供たちが自分のやりたいことやこうしたい!を伝えられる環境(私は心理的安全性の高い空間と認識しています)を整えることが学級担任に求められる能力の1つではないかと思います。
柳先生は「『この先生は私たちの話を聞いてくれる』という安心感」と表現されていましたが、これにも完全に同意です。
ただし、一方で「子どもの言いなりになる」とは違うことも強調されていました。
個人的に職員間も同じだと思います。
管理職の先生方は私たちのような一般教諭のアイデアを聞く機会を設けて欲しいと思います。
一方で、その言いなりになるのは違うかなと。学校の目的や学校の教育目標を達成するタメに何が必要か、何が大切かを最終決定するのは管理職の仕事かなと私は考えています。
ですので、教室でも同じように、子どもたちの意見を聞きながら、最終決定は教師がする形で良いと思います。
それは次のスキルにも関わってくるかなと感じています。

3 フェアネス

公平と平等
近年、教育界ではよく話題になることです。

上記はよくネット上で見る画像です。
左が平等で右が公平。

あなたはこの画像を見てどう思いますか?

私は、学校において公平が大切だと思います。
Aちゃんだけずるい!
Bちゃんもしてほしい!!
ではなく、AちゃんもBちゃんも、みんながハッピーになるためにどうしたいいかを考えて行動するのが学校かなと。

さて、ここでNHK for Schoolの「新・ざわざわ森のがんこちゃん」のご紹介。

この会は

(友だちと仲良くし、助け合う)がんこ、バンバン、ピロの3人は、誰が一番多く木の実を採れるか競争をすることになった。ところが、背の低いピロだけ手がとどかない。

新・ざわざわ森のがんこちゃん より

子供向けのお話ではありますが、とても考えさせられる内容になっています。
私も、小学校1年生に見せて考えさせるきっかけ作りに使いました。



そして、公平を保つタメには、説得より納得が大切です。
子供は大人や先生の言うことには一旦は従います。
ただ、子供に指示や号令、命令を与えているうちは、子供は説得されるけど納得しないものです。
子供の意見を黙って最後まで聞き、お互いに尊重し合って話し合う。
子供たちとそんな関係作りをしたいなと常々思っています。

さて、だいぶ長くなってしまいましたので、一旦ここまでに。
まさかの後編に続く形になりますが、もしよろしければ後編もお読みいただければ幸いです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。スキ❤️やフォロー,コメントをしていただけると私自身の励みになります。いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。それではまた😊

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