夢見る夢男君40歳。出会いに夢をみるのは自由だけど、現実ものぞいてみませんか?
むかーし、むかし、私が占い師になりたての頃のお話しです。
知り合って10年以上の男友達。
一時は結婚もしておりましたが、奥様が寂しさから買い物依存症になり、
借金が200万円を超えても買い物をつづけていたために離婚。
彼の手元に残ったものは・・・
奥様が寂しさから衝動買いした
ワンちゃん2匹(大型犬)
インコ2匹
でした。
もともとお酒が大好きな飲んだくれ人間だった彼。
離婚をして、ひとりになった寂しさから飲み歩きに拍車がかかりました。
金曜日の仕事が終わると、新宿歌舞伎町へ直行。(←これは普通)
そして、そのまま日曜日の夜中まで新宿で飲み続ける。
(家に帰らず48時間以上は飲み続けられるってすごいですねー)
そんな日々を送っておりました。
歌舞伎町ってすごいですね。
夜から朝までお仕事をされている方向けに、
朝9時から開店する飲み屋さんがあるんですよね。
そんな彼に、たまに飲みに誘われておりました。
お酒の飲めない私は、ウーロン茶。
誰かとお酒が飲めれば良い彼は、私にお酒を進めることはありません。
(基本、良い人です)
ただ・・・
酔っ払い過ぎていて、いつも何を話しているのか良く分からない。
まぁ、暇な時だけ誘いにのっていたので良いのですが。
(私もひまつぶし)
ある日、その彼に
「ねぇ、ちゃんとお金払うから彼女ができるかどうか占ってよ!」
と言われました。
寂しいから彼女が欲しい。という彼の気持ちはわかっていたので、
一応マジメに占いました。
(こころの声)いつも飲んだくれてるのにどこで出会うの?
占いの結果は、案の定。
「今のまでは出会いはありません。彼女が欲しいのなら努力をしましょう!」
そんな感じの内容でした。
飲み屋にくる女性たちは、飲んだくれている彼を恋愛対象として全く見ていないことは周知の事実でしたし、そのままでたなぁ。
そんな印象でした。
結果を伝えた彼の言葉は・・・
「えー???占いなんだからさぁ、電車から降りてきた素敵な女性が僕とすれ違いざまにハンカチとか落として、それを僕が拾ってあげたら目と目が合ってひとめぼれしてゴールイン!!とかないの?」
・・・と。
(こころの声)いや・・・
もう40歳すぎてるんだし、バツイチなんだし現実みようよ・・・
「あのね、そんな飲んだくれに誰が惚れるの?」
「キャバクラ行って、おねえちゃんにひざ枕してもらって
朝まで熟睡して、お会計10万円とか払ってる男に誰が惚れるの?」
と、言ってみましたが、
のれんに腕押し、糠に釘。
「そう?可愛くない??」
ぜんっぜん可愛くない!!
「そういう僕を可愛いって思ってくれる女性もいると思うんだよね。」
いないと思います!!
「じゃぁさー、僕をありのまま好きになってくれる女性が現れるか占ってよ。」
占わなくても答えはわかっているから、占いません!!
「えー?わからないじゃんそんなの。いるかもしれないじゃん!」
そんなやりとりから5年・・・
彼女いない歴を更新しておりましたが、
いつ会っても酔っ払い。
さすがに面倒になり、縁を切りました。
いまも同じ生活を続けているのでしょうか?
(病気になってそうだけど・・・)
いつか、夢から目覚めて
素敵な彼女が出来て、再婚できることを祈っております。