日本人が知らない本当の風水について。
風水とは・・・
風水とは、ひとことで言ってしまえば、
大地の気の流れを看て、そしてそれの調整を行うことによって、大地の気を活用する術です。
・西に〇〇を置けば運が上がる
・キッチンに〇〇を置けば運が上がる
・玄関に〇〇を置けば運が上がる
というような簡易的なものではありません。
そして、どの家にも同じことをすれば運気が上がるわけではありません。
風水の由来
もともと風水とは、死者を埋葬するお墓をみるものでした。
これを現在では「陰宅風水(いんたくふうすい)」と言います。
死者を風水の良い土地(龍穴)に埋葬することにより、その子孫には良い命運を持った子供が生まれ、その子孫が反映すると考えられていました。
陰宅風水の龍穴の中には、子孫に皇帝になるような運を持つ子供を出すとされている「天子穴」と言われるものもあります。
明の始祖であり、初代皇帝となった朱元璋は、その祖父の朱員外が財産をはたいて風水師に「天子穴」を探させて誕生したといわれています。
「風水」という名称は、晋の時代(しん、265年 - 420年)の郭璞に仮託された『葬書』にある
「気乗風則散 界水則止 古人聚之使不散 行之使有止 故謂之風水」
気は風に乗れば則ち散り、水に界せられば則ち止る。古人はこれを聚めて散らせしめず、これを行かせて止るを有らしむ。故にこれを風水と謂う
から来ています。
そして、いつのころからか、私たち生きて生活をする人間の住んでいる場所の風水をみるようになり、こちらを「陽宅風水(ようたくふうすい)」と区別して呼ぶようになりました。
私たちが知っている風水とは、私たちが住む家や働くオフィスに良い気を招き入れて邪気を払う「陽宅風水」のことをいいます。
日本で風水が知られるようになったきっかけ
1990年ごろに香港で勃発し当時話題となった「風水戦争」がアメリカの雑誌で大きく取り上げられたことで、日本でも風水が知られるようになりました。
この風水戦争とは、イギリス系資本の香港上海銀行と中国系資本の中国銀行とがビル建設にあたって風水上の争いを展開したと言うものです。
先に建てられた香港上海銀行は、南になる大平山(ビクトリア・ピーク)からの良質な気を取り込み、売上げを上げる設計になっていました。
一方、後で建てられた中国銀行は、風水的に見て最高の立地条件である大平山(ビクトリア・ピーク)からの良質な気を取り込む道筋を遮断するかのように、楔のような形をした建物の角を向けて香港上海銀行に悪い気を向けて売上げを下げようとしたことから「風水戦争」と言われるようになったのです。
西暦265年 - 420年といえば、日本はまだ弥生時代~古墳時代です。
中国ではそのころには既に「風水」という言葉が存在しました。
これだけをみても、中国と日本の風水にどれだけの違いがあるのかはお分かりいただけるのではないでしょうか。
風水の四大原則の「龍・穴・砂・水」
風水には、四大原則といわれる大変重要な原則があります。
龍:大地の気の流れ。これを龍脈といいます。
穴:大地の気の集まるポイント。これを龍穴といいます。
砂:穴の生気が散らばらないように、穴の左右に囲むようにある
山のことをいいます。
水:水の流れ。穴の生気を蓄えるための水のことをいいます。
今の時代、「龍」と「穴」のポイントを探して、家やオフィスを建てることはできませんが、陽宅風水では「山」と「水」を建物の中でしっかりと整えることは基本中の基本です。
風水鑑定先で、よくあることなのですが、
「以前に風水師さんに鑑定してもらったんですけど・・・」
とおっしゃられる方でも、「山」と「水」に関して全く説明されていないご様子。
そして、「こんな感じで鑑定して頂きました。」と見せて頂くと
なぜかそこには、表鬼門・裏鬼門の文字が・・・。
日本の家相では、鬼門はとても重要ですが、
風水では、表鬼門も裏鬼門も全く関係がなく、一切気にすることはありません。
日本の風水ではなぜか、家相と九星気学と風水をごちゃまぜにして、
それを「風水鑑定」「気学風水」としていらっしゃる方もおります。
家相・九星気学・風水。
この3つは、占術ではありますが、それぞれ独立した別々の占術です。
そして、家相・九星気学は日本独特の占術であり、
中国で言われている風水とは、全く別の占術となります。
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