個人として小さくても未来のためにできること

正直なところ、そこまで未来を心配していない。

問題も多いけれどそれを乗り越えるだけの力を人間は持ってると思う、
これまで積み重ねてきた歴史や知、これから積み重ねていくものも同様に、
未来へ継承されその時々に必要な何かを生み出す力となるはず。

様々な分野のエキスパートがいてこの先もそういう人が生まれ、
成すべきことを成すでしょう。

ただ1つ心配事があるとすれば人間が人間でなくなること。

人間とは2つの思考傾向を持つが故にその間を揺らぐ存在だと定義する、
現実に反応する感情的、本能的な側面と理性的、客観的に思考する側面。

2つの思考が自身の中で時に反発し、混じり合い、助け合い、
今の自分を乗り越える意志を生む。

意志持つ人間が集まって世界をも動かす大きな力となる、
今をより良いものとするために今を精神的に乗り越えて、
現実に影響を与え今日の社会を築いたのだと思います。

ですが特に物質的な障害の多くを乗り越え生きることに、
あまり不自由することない現状が主に理性的な側面を弱め、
ただ動物的な本能に従って生きる心を育ててしまった。

自身の中で2つの思考をぶつけ合い考え意志を持つ力が弱まった、
自分が絶対的に正しい、自分の感覚が正しいといった、
自分から始まる一方通行的な思考が普通となった。

結果、そもそも今を乗り越えようという意志が失われたように思う、
人間として何かを乗り越え成すことがどうでもよいものとして、
今だけ金だけ自分だけのような言葉に代表される生き方が支配的となった。

未来に対して心配事があるとすればそういう生き方に慣れ過ぎて、
その精神性までも次世代に継承しいざという時が来た場合。

果たして危機乗り越えていこうと思える意志を持てるのか、
どうしようもないと早々に諦めるようなことにならないか?

意志ある人間として時に団結していくことができるのか?

人間が人間足り得る精神性をきちんと持てるか否か、
そういう人間像を知識ではなく実態ある存在として、
きちんと次世代に残していくことができるかです。

故に、個人という小さな存在が未来のためにできることがあるとするなら、
例え1人であっても繋がっている誰かに対し人間として意志ある様を見せ、
ただ現実に流されるままに生きるのではなく。

何かを乗り越えていく様を見せていくことではないかと思う。

自分や今という枠組みを乗り越え成すべきことを成せる、
それが人間なんだと少しでも示すことだと思います。

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