見出し画像

どんな分野にも共通するプロの条件

どんな分野の仕事でもプロと呼ばれる人もいればそうでない人もいる。

分野ごとに必要なスキルや知識等はいろいろありますが、
プロとそうでない人の違いを生む共通の条件が1つあると思っています。

即座に精神をリセットできることです。

というのも、何においても精神状態が良好であるほうが、
より高いパフォーマンスを発揮できるということに、
異を唱える人はおそらくいないでしょう。

不安や恐怖を抱えているより自信や安心を感じている方がいい。

ですが当然ながらどれだけ能力が高くともミスをすることはある、
そうなれば精神的に少なからず動揺してしまうこともあるでしょう。

あるいは私生活で何かしら心を乱されることもある。

そんな時、大抵の人はその心の乱れを引きずってしまい、
精神状態を仕事にも反映させてしまうことが多い。

その結果、十分なパフォーマンスを発揮できない、
結果を出すことが難しくなっていくのですね。

故に、その時々に応じて自由に精神状態をリセットできる、
それはそれ、これはこれと物事を区切れることには大きな力がある。

この精神のリセットや物事の区切りで常に安定した状態を保つことを、
心理学ではコンパートメント化と呼んだりします。

プロと呼ばれる人はどんな分野であれコンパートメント化がうまい、
ミスしてもそれ以降の精神状態をリセットしたり区切ったりすることで、
すぐに立て直していくことができるのです。

ちなみに、コンパートメント化がもっともうまいのは、
プロのスポーツ選手だと言われています。

スポーツって高速で流れる複数のプレーの連続の積み重ねですから、
1つのプレーでミスしてもその精神状態を引きずっていられない、
即座に精神を立て直し次のプレーに集中しなければならない。

それができず後々まで引きずってはパフォーマンスを発揮できませんから、
プロになれる人はすべからくこの能力を持っていると言っていいでしょう。

連続で切り替わるスピードがスポーツほど早くないにしても、
あらゆる分野において事象は積み重なっていくものですから、
パフォーマンスは安定して発揮し続けられる方が重要。

なので、コンパートメント化は意識してみるのが大事。

特に現代では仕事と私生活の境界はない方がいいなどとよく言われる、
どちらも同じように楽しめるほうが精神的に充実するとか。

それは確かに理想ではありますけど仕事と私生活に境界がないことは、
逆に言えば切り替えリセットするきっかけが曖昧ということでもある。

うまくいかなくなった時に精神的な負荷が一気に片方から片方に移る、
コンパートメント化できないとどちらも連鎖的に状況が悪化するでしょう。

仕事と私生活をきちんと分けるというのは精神を安定させるうえで、
1つの解決策としては有用な考え方だったわけです。

最終的にどんな状態でも精神をリセットすることを目指すのが良いですが、
それができないならまず物事を区切っていくということからはじめてみて、
それはそれこれはこれでリセットすることはやってみると良いでしょう。

安定したパフォーマンスを発揮することで、
能力に応じた結果もついてくると思いますよ。


では、今回はここまでです。
ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!