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価値判断の基準が何かを理解するとより正確な思考ができる

突然ですがあなたは何を基準に価値を判断しますか?

例えばある商品やサービスを高い、安いと感じる基準は?
ある人をすごい、すごくないと思う基準はなんでしょう?
何かが足りている、足りていないと感じるのはなぜでしょうか?

人は意識的、無意識的かに関わらず何かしら価値を判断し、
それに沿って思考し意思決定をおこなっています。

それはつまり自分の意思決定のはじまりは価値判断だということですが、
もしこの価値判断がいい加減なものであったらどうなるか?

当然、意思決定され実際に表に出てくる言動もいい加減なものになる、
その結果も言わずもがなです。

ですから、価値判断の基準は誰であれ把握しておくと良いと思ってます。

では、実際どのようにして価値を判断しているのかですが、
基本的には比較。

機能的な何かのようにわかりやすいものであれば、
ある機能と別の機能を比較するみたいに、
ある要素と別の要素を比較することで価値を判断します。

仮に世界に1つしかなく比較できないようなものであっても、
別の要素と比較することで自分の中でどれぐらい価値があるかを判断する。

欲しがっている人が多ければそれを所有することの優越感などと、
それを得るために払う対価との比較といった感じですね。

何であれ人が価値を判断する場面では必ず比較がおこっている。

ここからが重要なんですがじゃあ比較元となる要素は、
どのように決まっていると思いますか?

当然ですが比較して価値を測るには基準となる比較元が必要で、
それはどのように自分の脳内で選ばれているのか?

これって基本的にはランダムで決まるんですよ。

例えばあなたがスーパーAに行った時ある商品が、
500円で売られているのを見たとします。

その後、スーパーBに行って250円で売ってるのを見たとすると、
当然スーパーBの商品は安いと感じる。

スーパーCに行って1000円で売っているのを見たとしたら、
それを高いと感じるはずです。

では、この順序が違ったらどうでしょうか?

もし最初に行ったのが250円で売ってるスーパーBだったら、
500円は高いと感じるし、1000円ならぼったくりと感じるでしょう。

スーパーCに最初に行ったら500円は安いと感じるでしょうし、
250円なんて見たら経営大丈夫かと思うかもしれませんよね。

つまり何が言いたいかというと人が比較元を決定する時は、
最初に見たものとか印象深いものなどからその時々でランダムに決まる、
しかもそれは決して不変のものではなくわりと簡単に変化する。

変化した比較元によって同じものでも価値の感じ方が変わるのです。

これは先の値段のようなわかりやすいものに限らず、
複雑なものであっても同じこと。

むしろ、複雑で考えるのが容易でなく理解し難いものほど、
その価値を判断するための基準元もわりといい加減に決まり、
誰かのそれっぽい言葉などで変化したりする。

この変化する比較基準に従ってその時々で価値の感じ方が変わることを、
心理学ではアンカリング効果と呼んでいます。

で、このアンカリング効果から学べる大事なことは、
人は自分が思っているよりじっくり考えたり、
はっきりした根拠から価値を判断してるわけじゃないってことです。

特に、よく知らない分野のことを直感的に判断してるような時は、
ほぼ確実にいい加減な基準を元にしてよくわからないまま、
それっぽい判断を下していると思った方がいい。

先にも話しましたがそういういい加減な判断が言動に反映されると、
その結果もマイナスなものになる可能性が高くなる。

なので、きちんと判断基準などをじっくり考えて明確にしておくことは、
ぜひ実践してみてください。

理解の浅い分野などはあまり直感的な判断に委ねることなく、
まずは情報収集したり学んだり経験したり。

そうすることでより良い価値判断をおこなえるようになりますよ。


では、今回はここまでです。
ありがとうございました。

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