雑談力 -リレーションシップの入口-
毎日ブログ 176日目（2020/8/22）
雑談力という能力
雑談力という能力がある事はご存知でしょうか？
こんな書き出しでいて申し訳ないのですが、実はこの言葉は辞書などには載っていません。いわゆる新しい造語、というものです。
それでも多くの方が書籍としてまとめている程、ビジネス社会を筆頭に必須のスキルなのです。
先日アウトプットの話も書かせていただいていますが、これももちろん雑談として使えます。
結論から言えば「雑談力＝関係性（relationship＝リレーションシップ）構築能力」に繋がるものです。
このリレーションシップですが、基本的にあらゆる場面で使えるスキルです。プライベートはもとより、ビジネスシーンでも大きな力を発揮します。営業として外交する時も、事務所で作業をする時もです。
普段からメンバー同士でおしゃべりをする中で、お互いの趣味や考え方に触れる事が関係性の構築には役立つのですが、その入り口になるのが雑談なんです。
相手の味方になるスキル
人は多くの場合、初めて会った人との関係を良好に保ちたがります。営業などをしていると結構な頻度で出合い頭に断られることもありますが、それはよほど「虫の居所」が悪いタイミングだったのだと思います。きっとあなたが訪れる直前にその会社を訪問していた別の営業が、担当者さんの期限を損ねたに違いありません^^;
その担当者さんだって24時間怒っている訳ではないのですから、機嫌の良いタイミングに、担当者さんと共通の話題で楽しい時間を過ごすことができれば、営業だって上手くいくものです。
そしてその「共通の話題」を作る能力こそが雑談力と言うことです。
相手が知らない人であっても（知っている人であれば尚更ですが）共通の話題があれば自然と話が弾みます。その共通の話が、自分の好きな事であれば夢中になって話していて、気づいたら1時間以上なんてことも当たり前にあるんです。
だって相手にしてみれば自分の好きな事を語れるまたとない機会です。
「自分と話が合う相手＝自分の味方」という単純な方程式が成り立つ可能性が高くなるんです。
「仮面ライダー」という営業トーク
私の過去の事例ですが、過去に訪問直後に断られ、それでも何度かの担当者不在などを重ねながら訪問している内に、担当者の上司と話す機会を得ることができました。
その上司の方が仮面ライダー好きだったんです。昭和ライダーから平成ライダーに至るまで全て。当時はまだ平成29年とかでしたので令和ライダーはまだいません^^;
語り出したら止まらなくなる先方担当者の上司と、私なりの雑談力を存分に発揮して2時間以上のライダートークをした後に、機嫌の良くなった上司の方の口利きでやっと商談に入り、新規開拓をゲットした事もあります。
後に担当者さんから驚かれました。あの上司の話についていけるってスゴイですね、って。
実は私もついていけない部分は多々あったのですが、うろ覚えの昭和ライダーと平成ライダーを彩ったイケメン俳優たち（オダギリジョー・佐藤健・菅田将暉・竹内涼真）当たりの知識を総動員していたのです。知らないところは素直に聴くのがポイントですね。佐藤健さんの「るろうに剣心」の映画とかの仮面ライダーに関係しそうな話題も放り込みました。
最初に訪問した時には無下に断ってきていた担当者さんとも、その後ずっと笑顔で話せるようになりました。実は彼もマンガ好きで、私もマンガ好きで、その後は訪問するたびにマンガの話で楽しんでいましたよ^^
おかげでその企業さんとは、多少の失敗やトラブルなどがあっても、私が部所異動になるまでずっと取引が続きました。
結局企業同士のリレーションシップって、担当者同士のリレーションシップに近いのです。
雑談力の磨き方
では雑談力を磨くにはどうしたら良いのでしょうか？
もちろん皆さんがこれまで経験してきたことを話してくれれば十分だとも思いますけど^^; 一つの方法論だと思ってください。
答えは単純です。いろいろな事に興味を持つことです。本を読んで、映画を観て、音楽を聴いて、いろいろなところに出かけるのです。興味のある事から「広く浅く」拡げ、それこそ興味を持てない分野にも知識の輪を求めるくらいが良いのです。
そしてそれをいつでも引き出せるようにする。
脳の機能として、意識の外において「忘れている」状態になっていても、何かの関連したきっかけで「スッ」と思い出せるんです。安心して得た知識を忘れてください。繰り返し得た知識ほど忘れにくく、かつ必要な時に思い出しやすいという便利機能ですので、何度でも覚えてその回数忘れてくださいね^^
もちろんそこまでしなくても、皆さんがこれまで経験してきたことを話してくれれば十分だとも思いますけど^^;
そして得た知識が雑談力に繋がります。
私達は専門家ではありませんから広く浅くで良いのです。自分が好きで好きでしょうがない事は深く深くでも良いと思いますが^^;
そして話術。
話を盛り上げやすい起承転結法と、PREP法を使いましょう。
人と会話する事自体が苦手な人でも、自分の好きな事であれば話やすいのではないでしょうか？ まずはその「好きな事」の話から拡げてみてはいかがですか？
そして最後の決め手はやっぱり笑顔です。楽しく話をするのですから、笑顔でいるだけでも効果は高いですよ^^
キャリアコンサルタントがクライエントさんと関係性を気づく際には、リレーションシップを越えて、信頼関係（Rapport＝ラポール）構築をするのですが、雑談力がそれらの全ての入り口になるのですね^^
一般的に「話が面白い人」と言われる人たちは総じて雑談力がある方たちだと思います。
みんなでやりましょう。Let's bigin 雑談力！
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